元となった辞書の項目
queer
解説
1. 基本情報と概要
単語: queer
意味:
- 英語: strange, odd, or unusual; pertaining to sexual and gender identities that are not heterosexual or cisgender.
- 日本語: 奇妙な、不思議な; 異性愛者でない、またはシスジェンダーでない性同一性や性別に関するもの。
「queer」という単語は、元々は「奇妙な」や「異常な」という意味で使われていましたが、現在では主にLGBTQ+コミュニティに関する用語として使われ、異性愛者でない、またはシスジェンダーでない性別や性的指向を示す言葉です。
品詞: 形容詞
他の品詞としての例:
- 名詞: queer (LGBTQ+の人)
- 動詞: queering (クィアにする、標準的な性別や性的指向の枠を超える)
CEFRレベル: B2(中上級)
2. 語構成と詳細な意味
接頭語: なし
接尾語: なし
語幹: queer
派生語・類縁語:
- queerness (名詞): クィアであること
- to queer (動詞): クィアにする、異性愛規範を超える
よく使われるコロケーション:
- queer identity(クィアアイデンティティ)
- queer theory(クィア理論)
- queer community(クィアコミュニティ)
- queer culture(クィア文化)
- queer people(クィアの人々)
- queer rights(クィアの権利)
- queer studies(クィア研究)
- queer activism(クィア活動)
- queer visibility(クィアの可視性)
- queer literature(クィア文学)
3. 語源とニュアンス
語源:
「queer」は、16世紀のスコットランド語に由来し、元々は「奇妙な」や「異常な」という意味で使われていました。20世紀の初めには、侮辱的な意味で使われることが多かったが、1980年代から1990年代にかけてLGBTQ+コミュニティがこの言葉を再定義し、ポジティブな意味で使うようになりました。
使用する際の注意点:
「queer」は、LGBTQ+コミュニティにおいては肯定的に使われますが、歴史的には侮辱的な意味も含んでいたため、使い方には注意が必要です。特に、LGBTQ+コミュニティ外の人が無意識に使うと誤解を招くことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
構文やイディオム:
to come out as queer
(クィアとしてカミングアウトする)to identify as queer
(クィアとして自己認識する)
フォーマル/カジュアル:
- フォーマルでもカジュアルでも使われますが、文脈に応じて注意が必要です。
5. 実例と例文
日常会話:
They identify as queer.
(彼らはクィアとして自己認識しています。)The queer community is very supportive.
(クィアコミュニティはとても支え合っています。)She is studying queer theory in college.
(彼女は大学でクィア理論を学んでいます。)
ビジネス:
Our company supports queer rights.
(私たちの会社はクィアの権利をサポートしています。)We need to ensure a queer-friendly workplace.
(クィアに優しい職場環境を整える必要があります。)He gave a presentation on queer inclusion in the workplace.
(彼は職場でのクィアの包括性について発表しました。)
学術的な文脈:
Queer theory challenges the traditional notions of gender and sexuality.
(クィア理論は伝統的な性別と性的指向の概念に挑戦します。)The book provides a comprehensive overview of queer studies.
(この本はクィア研究の包括的な概要を提供します。)Queer literature often explores themes of identity and resistance.
(クィア文学はしばしばアイデンティティや抵抗のテーマを探求します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- strange(奇妙な)
- odd(異常な)
- unusual(珍しい)
- non-heteronormative(非異性愛規範的な)
反意語:
- normal(普通の)
- conventional(伝統的な)
具体例での解説:
- 「strange」や「odd」は一般的な「奇妙な」や「異常な」という意味で使われますが、「queer」は特に性別や性的指向に関連して使われることが多いです。
- 「non-heteronormative」は、「異性愛規範に従わない」という意味で、「queer」と同じような文脈で使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- /kwɪər/(アメリカ英語)
- /kwɪə/(イギリス英語)
アクセント:
- 強勢は「queer」の「que」に置かれます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス:
- 「queer」のスペルは比較的簡単ですが、「qweer」や「queir」と間違えることがあります。
同音異義語:
- 「clear」(明確な)とは発音が似ていますが、意味が全く異なります。
試験対策:
- TOEICや英検などの試験では、「queer」がLGBTQ+関連の文脈で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
覚えやすくするためのイメージ:
- 「queer」という単語は、クィア(LGBTQ+)の旗の色と関連付けて覚えるとよいでしょう。
勉強テクニック:
- LGBTQ+に関するドキュメンタリーや映画を観ることで、「queer」の使い方やニュアンスを自然に覚えることができます。
このように、「queer」という単語は、歴史的な背景や現在の使用法を理解することで、より適切に使えるようになります。
意味のイメージ
意味(1)
風変りな,変な
意味(2)
気分が悪い,目まいがする