元となった辞書の項目
pour
動詞
《副詞[句]を伴って》〈液体〉‘を'注ぐ,つぐ,流す / (…に)…‘を'注ぎかける,溶びせる,〈努力など〉‘を'注ぐ《+out(forth)+名,+名+out(forth)》 / 《副詞[句]を伴って》〈水・煙などが〉流れる;《比喩(ひゆ)的に》〈人・物が〉流れ出る / 〈雨が〉激しく降る《+down》 / 《話》(レセプションなどで)〈婦人が〉お茶(コーヒーなど)をつぐ,接待役をする / どしゃ降り
解説
1. 基本情報と概要
- 英語:pour
- 日本語:注ぐ
動詞の「pour」は、「液体を容器から他の容器に流し込む」という意味です。例えば、水をコップに注ぐ、雨が降り注ぐなどの場面で使われます。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
- 品詞:動詞
CEFRレベル:A2(初級)
- A1:超初心者
- A2:初級
- B1:中級
- B2:中上級
- C1:上級
- C2:最上級
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹:pour
よく使われるコロケーション(共起表現)
- pour water - 水を注ぐ
- pour tea - お茶を注ぐ
- pour rain - 雨が降り注ぐ
- pour coffee - コーヒーを注ぐ
- pour wine - ワインを注ぐ
- pour over - 注ぐ
- pour into - 〜に注ぐ
- pour out - 〜を注ぎ出す
- pour down - 降り注ぐ
- pour forth - 湧き出る
3. 語源とニュアンス
- 語源:古フランス語の
pourer
から、中英語に取り入れられました。 - 歴史的使用:中世から現在まで、液体を注ぐ意味で一貫して使われてきました。
- ニュアンス:液体がスムーズに流れるイメージを持ちます。また、感情や情報が溢れ出る場合にも使われます。
使用シーン:一般的に口語で使われ、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使えます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- 主語 + pour + 目的語 + 場所
- 例:She poured the tea into the cup.
イディオム:
- pour one's heart out:心を打ち明ける
- pour cold water on:興をそぐ
文法ポイント:
- 他動詞として使われることが多いですが、自動詞としても使えます。
- 自動詞例:It is pouring outside.(外は雨が降り注いでいる。)
5. 実例と例文
日常会話
- Can you pour me some water?(水を少し注いでくれる?)
- She poured the milk into the cereal bowl.(彼女はミルクをシリアルのボウルに注いだ。)
- It’s pouring rain outside.(外は土砂降りの雨だ。)
ビジネス
- He poured over the financial reports.(彼は財務報告書に目を通した。)
- Please pour the wine for our guests.(ゲストにワインを注いでください。)
- She poured her ideas into the project.(彼女はプロジェクトにアイデアを注ぎ込んだ。)
学術的
- The researcher poured the solution into the test tube.(研究者は溶液を試験管に注いだ。)
- Rainwater pours into the river, increasing its volume.(雨水が川に注ぎ込み、その量を増やす。)
- Emotional responses can pour forth in stressful situations.(ストレスの多い状況では感情的な反応が溢れ出ることがある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fill(満たす):液体や物でいっぱいにする
- 例:He filled the glass with water.(彼はグラスに水を満たした。)
- spill(こぼす):液体を誤ってこぼす
- 例:She spilled the milk on the table.(彼女はミルクをテーブルにこぼした。)
反意語
- drain(排出する):液体を取り除く
- 例:He drained the sink.(彼はシンクの水を排出した。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号:/pɔːr/(アメリカ英語)、/pɔː/(イギリス英語)
- 強勢:単一音節のため、特定の強勢はありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:pourとpoorを混同しがちです。pourは「注ぐ」、poorは「貧しい」という意味です。
- 同音異義語:pore(毛穴)と混同しないように注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「pour」は「液体が流れ出る」という動作をイメージすると覚えやすいです。
- 「pouring rain」を使って、「土砂降りの雨」を連想することで記憶に残りやすくなります。
このようにして「pour」を理解し、使いこなすことができるようになるでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
《副詞[句]を伴って》〈液体〉‘を'注ぐ,つぐ,流す
意味(2)
《副詞[句]を伴って》〈水・煙などが〉流れる;《比喩(ひゆ)的に》〈人・物が〉流れ出る
意味(3)
〈雨が〉激しく降る《+down》
意味(4)
《話》(レセプションなどで)〈婦人が〉お茶(コーヒーなど)をつぐ,接待役をする
意味(5)
どしゃ降り
意味(6)
(…に)…‘を'注ぎかける,溶びせる,〈努力など〉‘を'注ぐ《+out(forth*)+名,+名+out(forth*)》