than

1. 基本情報と概要

than は英語の接続詞です。

英語: than

日本語: ～よりも

この単語は、比較を表現する際に使用されます。例えば、「彼は私より速く走る」というように、二つのものを比較する場合に使います。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。

• 品詞: 接続詞（Conjunction）

CEFRレベル: B1（中級）

• B1レベルは、一般的な日常会話や基本的な説明文で使われる単語・表現を理解し、使えるレベルです。

2. 語構成と詳細な意味

than は単純な接続詞で、接頭語や接尾語はありません。この単語自体が比較を表す機能を持っています。

よく使われるコロケーション（共起表現）:

1. better than - ～よりも良い


2. worse than - ～よりも悪い


3. more than - ～よりも多い


4. less than - ～よりも少ない


5. faster than - ～よりも速い


6. slower than - ～よりも遅い


7. taller than - ～よりも背が高い


8. shorter than - ～よりも背が低い


9. stronger than - ～よりも強い


10. weaker than - ～よりも弱い

3. 語源とニュアンス

語源: 古英語の「þonne」や「þan」と関連があり、これらは比較を示すために使われていました。

ニュアンス: 「than」は主に比較を強調するために使われます。特定の状況では、感情的な強調を持つ場合もあります。例えば、「I am better than you think.（私はあなたが思うよりも良い）」という文は、自分の能力や価値を強調しています。

使用シーン: 口語でも文章でも使用され、カジュアルな場面からフォーマルな場面まで幅広く使われます。

4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文:

• A is [形容詞] than B.（AはBよりも[形容詞]です。）


• A is more [形容詞] than B.（AはBよりも[形容詞]です。）


• A is less [形容詞] than B.（AはBよりも[形容詞]ではありません。）

イディオム: 特にありませんが、比較表現全般で使われます。

文法上のポイント:

• 比較級（-er形）や「more/less」とともに使われます。


• 形容詞や副詞の比較級を伴うことが多いです。

5. 実例と例文

日常会話:

1. This book is better than the one I read last week.（この本は先週読んだ本よりも良いです。）


2. She runs faster than I do.（彼女は私よりも速く走ります。）


3. This pizza is tastier than the one we had yesterday.（このピザは昨日食べたものより美味しい。）

ビジネス:

1. Our sales are higher than last year.（私たちの売上は昨年よりも高いです。）


2. This proposal is more effective than the previous one.（この提案は前のものよりも効果的です。）


3. The new system is less efficient than expected.（新しいシステムは予想よりも効率的ではありません。）

学術的な文脈:

1. The results are more significant than initially anticipated.（結果は最初に予想していたよりも重要です。）


2. This theory is less convincing than the alternative hypothesis.（この理論は代替仮説よりも説得力がありません。）


3. The experiment took longer than planned.（実験は計画よりも長くかかりました。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語:

• compared to - ～と比べて
  
  
  • 例: She is taller compared to her sister.（彼女は妹と比べて背が高い。）
  
  


• as...as - ～と同じくらい
  
  
  • 例: He is as tall as his brother.（彼は兄と同じくらい背が高い。）
  
  

反意語: 直接的な反意語はありませんが、比較を表さない表現として「as...as」が対照的です。

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号: /ðæn/

アクセント:

• 主に「æ」にアクセントがあります。

アメリカ英語とイギリス英語の違い: 特に違いはありませんが、地域によって「æ」の発音が微妙に異なることがあります。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

よくある間違い:

• 「then」と混同しないように注意すること。
  
  
  • 例: He is taller then me.（誤り）→ He is taller than me.（正しい）
  
  


• 比較対象が明確であること。
  
  
  • 例: This book is more interesting.（誤り）→ This book is more interesting than that one.（正しい）
  
  

試験対策: TOEICや英検などの試験では、比較表現として頻繁に出題されます。特に、形容詞や副詞の比較級とともに使われる点に注意が必要です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

覚え方のヒント:

• 「than」は「比べる」という意味なので、「比較の接続詞」と覚えましょう。


• 「-er」や「more」とセットで使うことを意識することで、使用場面がイメージしやすくなります。

イメージ:

• 「than」は常に比較対象を示す矢印のような役割を果たします。例えば、A → Bという形でAとBを比較するイメージを持つと覚えやすいです。

スペリングのポイント:

• 「than」の「a」が「比較」を意味することを連想すると覚えやすいです（例えば、「compare」と同じ「a」を含む）。

このようにして、「than」をしっかりと理解し、適切に使えるようになると、英語の表現力が一層向上します。