元となった辞書の項目
familiarity
【名/U】《...を》よく知っていること《with ...》 / 《人に対する》親しさ,親密さ《with ...》 / 馴れ馴れしさ / 《しばしば複数形で》馴れ馴れしい態度
解説
1. 基本情報と概要
- 英単語: familiarity
- 日本語訳: 親しみ、熟知
意味:
- 英語: The state of being familiar; close acquaintance with or knowledge of something.
- 日本語: 何かに対してよく知っている状態、または親しい関係。
こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
- 品詞: 名詞
- CEFRレベル: B2(中上級)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 接尾語: -ity(名詞を作る接尾語)
- 語幹: familiar(親しみのある、よく知っている)
派生語:
- 形容詞: familiar
- 動詞: familiarize(親しませる、慣れさせる)
- 副詞: familiarly
コロケーションと関連フレーズ:
- with a sense of familiarity: 親しみを持って
- familiarity with the subject: そのテーマに対する熟知
- develop familiarity: 親しみを育む
- gain familiarity: 親しみを得る
- familiarity breeds contempt: 親しき仲にも礼儀あり(ことわざ)
- intimate familiarity: 深い親しみ
- casual familiarity: 気軽な親しみ
- professional familiarity: 職務上の親しみ
- familiarity through experience: 経験を通じての親しみ
- lack of familiarity: 親しみの欠如
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の
familiaritas
(親しみ、交友)から派生。 - 歴史的背景: この単語は古くから親しい関係やよく知っている状態を表すために使われてきました。
- ニュアンス: 親密さや熟知を示すが、時に「馴れ馴れしさ」を含むこともあります。カジュアルでもフォーマルな文脈でも使われますが、文脈に注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞/不可算名詞: 不可算名詞として使われることが多い。
- 構文例:
- フォーマル:
Her familiarity with the topic was evident from her presentation.
- カジュアル:
I'm getting a sense of familiarity with this new software.
- フォーマル:
5. 実例と例文
日常会話
I feel a sense of familiarity with this place.
- この場所に親しみを感じる。
There’s a certain familiarity in his voice.
- 彼の声には何となく親しみを感じる。
I need to gain more familiarity with the new process.
- 新しいプロセスにもっと慣れる必要がある。
ビジネス
Her familiarity with the project details impressed the management.
- 彼女のプロジェクト詳細への精通が管理職を感心させた。
Gaining familiarity with international regulations is crucial for our expansion.
- 国際規制への精通は私たちの拡大にとって重要です。
The training program is designed to develop familiarity with our new software.
- 研修プログラムは新しいソフトウェアへの親しみを育むために設計されている。
学術的
The researcher's familiarity with the subject was evident.
- 研究者のそのテーマに対する熟知が明らかだった。
Students need to develop familiarity with classical literature.
- 学生は古典文学に親しみを持つ必要がある。
His familiarity with technical terms made the lecture more comprehensible.
- 彼の技術用語への精通が講義をより理解しやすくした。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- acquaintance: 知識、知り合い
- 例:
I have a passing acquaintance with French.
(フランス語に多少の知識がある)
- 例:
- knowledge: 知識、知見
- 例:
She has extensive knowledge of history.
(彼女は歴史に関する広範な知識を持っている)
- 例:
- intimacy: 親密さ
- 例:
Their intimacy was obvious to everyone.
(彼らの親密さは誰にでも明らかだった)
- 例:
反意語:
- ignorance: 無知
- 例:
His ignorance of the law led to serious consequences.
(彼の法律に対する無知が深刻な結果を招いた)
- 例:
- unfamiliarity: 馴染みのないこと
- 例:
Her unfamiliarity with the software slowed down the project.
(彼女のソフトウェアに対する馴染みのなさがプロジェクトを遅らせた)
- 例:
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /fəˌmɪlˈjærɪti/
- 強勢(アクセント): 第二音節
mil
に強勢があります。 - アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い: 大きな違いはほとんどありませんが、微妙なイントネーションの違いがあります。
- よくある発音の間違い:
familiar
のi
を強く発音しすぎること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
familarity
のように、i
を一つ飛ばしてしまうミスが一般的です。 - 同音異義語:
familiar
と混同しやすい。特に形容詞と名詞の使い分けに注意が必要です。 - 試験対策: TOEICや英検での出題頻度は高くないが、B2レベルの試験で文脈理解として出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ:
familiar
は「親しみ」を意味するので、その親しみが「-ity」によって名詞化されたものと覚えると良いです。 - 音のポイント:
fa-mil-iar-i-ty
とリズムよく分けて発音すると覚えやすいです。 - 勉強テクニック:
familiar
という形容詞を熟知し、その派生形としてfamiliarity
を覚えることで、自然に使いこなせるようになります。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(物事を)よく知っていること,精通していること《+with+名》
意味(2)
〈U〉(人に対する)親しさ,親密さ《+with+名》
意味(3)
〈U〉なれなれしさ,ずうずうしさ
意味(4)
《しばしば複数形で》なれなれしい言動