元となった辞書の項目
cartel
カルテル,企業連合 / (交戦国間の)捕慮交換協定書 / (政党が共通の目的のために結ぶ)党派連合 / (決闘の)挑戦状,果たし状
解説
「cartel」を詳細に解説
1. 基本情報と概要
- 英語: cartel
- 日本語: カルテル
意味:
- 英語: A cartel is an agreement between competing firms to control prices or exclude entry of a new competitor in a market.
日本語: カルテルとは、競争している企業同士が価格を調整したり、新しい競争相手の市場参入を排除するための合意のことです。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
品詞: 名詞(noun)
CEFRレベル: C1(上級)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: cartel
関連性:
- 派生語:
- cartelize (動詞): カルテル化する
- cartelization (名詞): カルテル化
- 類縁語:
- monopoly (独占)
- oligopoly (寡占)
- syndicate (シンジケート)
コロケーション:
- drug cartel - 麻薬カルテル
- price cartel - 価格カルテル
- cartel agreement - カルテル協定
- illegal cartel - 違法カルテル
- market cartel - 市場カルテル
- cartel formation - カルテル形成
- cartel behavior - カルテル行為
- cartel investigation - カルテル調査
- cartel member - カルテルメンバー
- cartel activities - カルテル活動
3. 語源とニュアンス
- 語源: イタリア語「cartello」に由来し、これは「掲示」や「告知」を意味します。その後、ドイツ語の「Kartell」を経て英語に取り入れられました。
- 歴史的背景: 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、特にヨーロッパでカルテルの活動が活発になりました。
- ニュアンス: カルテルは一般的にネガティブな意味合いを持ち、違法または不正な市場操作を暗示します。
4. 文法的な特徴と構文
- 構文:
The government is cracking down on cartel activities.
Several companies were fined for being part of a price-fixing cartel.
- 使用シーン: 法律、経済、ビジネスの文脈で主に用いられます。フォーマルな場面で使用されることが多いです。
- 名詞の特徴: カルテルは可算名詞として扱われます(例: two cartels)。
5. 実例と例文
日常会話:
I've read about a drug cartel operating in that region.
You should be careful; there are rumors of a cartel controlling the prices here.
It sounds like a cartel is manipulating the market.
ビジネス:
The company was accused of being part of an illegal cartel.
Cartel agreements are strictly prohibited under antitrust laws.
They formed a cartel to control the supply and demand of the product.
学術的な文脈:
The study examines the impact of cartel behavior on market efficiency.
Cartelization can lead to significant economic distortions.
Antitrust policies aim to prevent the formation of cartels.
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- monopoly (独占): 一つの企業が市場を独占すること。カルテルとは異なり、独占は一社による市場支配を意味します。
- oligopoly (寡占): 少数の企業が市場を支配すること。カルテルはこれらの企業が協力して市場を操作する場合に使われます。
- syndicate (シンジケート): 一般に犯罪組織や合併事業を指しますが、カルテルのように市場操作のニュアンスも含むことがあります。
反意語:
- competition (競争): 市場で企業が自由に競争すること。カルテルと対照的に、競争は市場の健全性を保つものです。
- free market (自由市場): 政府の干渉が少ない市場。カルテルのような操作がない市場を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kɑːrˈtɛl/
- 強勢(アクセント): 第二音節に強勢があります(car-TEL)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 発音に大きな違いはありませんが、アメリカ英語の方が若干「r」を強調する傾向があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
cartel
の綴りを間違えやすいので注意が必要です。 - 同音異義語との混同:
cartel
と「cart(カート)」は発音が似ていますが、意味が全く異なります。 - 試験対策: TOEICや英検の上級レベルで出題されることがあります。特に経済やビジネスの分野で出題されやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚えやすくするためのイメージ: 「カルテル」は「カルテ(診療記録)」に似ています。診療記録が複数の医師間で共有されるように、カルテルは複数の企業間で情報や価格を共有する合意を指します。
- 勉強テクニック: 「cartel」を使用しているニュース記事やビジネスレポートを読むことで、実際の使用例を通じて理解を深めると良いでしょう。
以上が「cartel」の詳細な解説です。
意味のイメージ
意味(1)
カルテル,企業連合
意味(2)
(交戦国間の)捕慮交換協定書
意味(3)
(政党が共通の目的のために結ぶ)党派連合
意味(4)
(決闘の)挑戦状,果たし状