concede
(譲歩して)...を真実と認める《that ...》 ;《A(権利など》を《B(人)》に与える《A to B》《B A》 / 《...に》譲歩する《to ...》/ 敗北を認める,(しぶしぶ)認める
1. 基本情報と概要
Concede は、動詞で「認める、譲る、承認する」という意味です。英語での意味は to admit, often unwillingly, that something is true or correct
や to yield or grant (a privilege, right, or point in an argument)
. こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。例えば、議論で相手の主張が正しいことを認めるときや、試合で負けを認めるときに使います。
- 品詞: 動詞
- CEFRレベル: B2(中上級)
例:
- He conceded that the plan was flawed. (彼はその計画に欠陥があることを認めた。)
- She conceded defeat gracefully. (彼女は潔く敗北を認めた。)
2. 語構成と詳細な意味
Concede はラテン語の concedere
に由来し、con-
(共に)と cedere
(譲る、行く)の組み合わせです。
派生語や類縁語:
- Concession (名詞) - 譲歩
- Conceded (形容詞) - 認められた、譲られた
よく使われるコロケーション:
- concede a point – 論点を認める
- concede defeat – 敗北を認める
- concede a goal – ゴールを許す
- reluctantly concede – しぶしぶ認める
- concede ground – 譲歩する
- concede an argument – 議論において譲歩する
- concede a fact – 事実を認める
- freely concede – 快く認める
- concede victory – 勝利を認める
- concede a mistake – 間違いを認める
3. 語源とニュアンス
Concede はラテン語の concedere
に由来し、元々は「許す」「譲る」という意味でした。歴史的には、特に権利や特権を譲ることを指していました。現代では、特に議論や競技の中で、事実や敗北を認めるというニュアンスで使われます。
使用時の注意点は、通常、何かを認めることに対してある程度の抵抗がある場合に使われる点です。カジュアルな会話でもフォーマルな文章でも使えますが、ややフォーマルな印象があります。
4. 文法的な特徴と構文
Concede は他動詞として使われることが多いですが、自動詞としても使われることがあります。
- 他動詞: She conceded the match.(彼女は試合を譲った。)
- 自動詞: He eventually conceded.(彼は結局認めた。)
一般的な構文:
- 主語 + concede + 目的語: He conceded the argument.
- 主語 + concede that + 節: She conceded that she was wrong.
5. 実例と例文
日常会話:
- I have to concede that you were right. (君が正しかったことを認めざるを得ない。)
- He finally conceded that he had made a mistake. (彼はついに自分が間違っていたことを認めた。)
- She conceded defeat and congratulated her opponent. (彼女は敗北を認め、相手に祝意を表した。)
ビジネス:
- The manager conceded that the project was behind schedule. (マネージャーはプロジェクトが遅れていることを認めた。)
- We must concede some points to reach an agreement. (合意に達するためにはいくつかの点を譲歩しなければならない。)
- He conceded that their competitor had a better product. (彼は競合他社の製品が優れていることを認めた。)
学術的な文脈:
- The researcher conceded that the results were inconclusive. (研究者は結果が確定的でないことを認めた。)
- The author conceded that further study was needed. (著者はさらなる研究が必要であることを認めた。)
- The professor conceded the validity of the opposing argument. (教授は反対の議論の妥当性を認めた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- Admit(認める)
- I admit that I was wrong.(私は間違っていたことを認めます。)
- Acknowledge(認識する、認める)
- She acknowledged the importance of the issue.(彼女はその問題の重要性を認めた。)
- Yield(譲る)
- He yielded to their demands.(彼は彼らの要求に譲歩した。)
反意語:
- Deny(否定する)
- He denied the allegations.(彼はその主張を否定した。)
- Refuse(拒否する)
- She refused to accept the offer.(彼女はその申し出を拒否した。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /kənˈsiːd/
- アクセントは第2音節の
cede
にあります。 - アメリカ英語とイギリス英語の発音に大差はありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
Concede
とConceit
(うぬぼれ)を混同しないように注意してください。Concede
は通常、何かを不本意ながら認めるニュアンスがありますので、文脈によってはadmit
よりも強い抵抗感を表すことがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
Concede
のcede
部分が「譲る」という意味を持つcede
に関連しています。この部分を覚えると「譲歩する」「認める」という意味が思い出しやすくなります。- 「譲ること」を「認めること」としてイメージすると覚えやすくなります。例えば、スポーツの試合で負けを「譲る」というイメージです。
以上が動詞 concede
の詳細な解説です。
(譲歩して)Aを真実と認める《that A》
(…に)譲歩する ; (…を)認める《to》
敗北を認める
(しぶしぶ)認める
《A(権利など)》を《B(人)》に与える《A to B》《B A》