元となった辞書の項目
tenure
解説
名詞「tenure」を詳細に解説
1. 基本情報と概要
Tenure(発音:/ˈtɛnjər/)は名詞で、「(職や役職の)在職期間」「(大学教授などの)終身在職権」「(土地や建物の)保有、保有期間」という意味です。例えば、「教授が終身在職権を得る」という場面や、「土地の保有期間」を指すときに使われます。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
品詞
- 名詞(tenure)
CEFRレベル
- B2(中上級)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「tenure」はラテン語の「tenere」(保持する、持ち続ける)に由来します。
関連語
- Tenant(借家人、借地人)
- Tenacious(しっかりと握っている、執着心のある)
コロケーション
- Tenure track - 終身在職権を得るための道
- Academic tenure - 学問の終身在職権
- Land tenure - 土地保有
- Tenure system - 保有制度
- Secure tenure - 確実な在職期間
- Tenure process - 在職プロセス
- Tenure review - 在職審査
- Tenure policy - 在職政策
- Tenure committee - 在職委員会
- Grant tenure - 在職権を付与する
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「tenere」(保持する)が起源で、フランス語を経由して英語に取り入れられました。
ニュアンス
- 「tenure」は特に大学の教授職や公職などでの「安定した地位」や「職の保有」を強調する時に使われます。フォーマルな文脈でよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
文法的な特徴
- 「tenure」は不可算名詞として使われることが多いですが、特定の文脈では可算名詞として使われることもあります。
構文やイディオム
- To be granted tenure - 終身在職権を付与される
- To hold tenure - 在職する
- Tenure-track position - 終身在職権を目指す職位
5. 実例と例文
日常会話
She finally achieved tenure after years of hard work.
- 彼女は何年もの努力の末、ついに終身在職権を得た。
His tenure at the company lasted five years.
- 彼の会社での在職期間は5年間だった。
Do you think he will be granted tenure this year?
- 彼は今年、終身在職権を付与されると思いますか?
ビジネス
The tenure of the CEO has been extended for another three years.
- CEOの在職期間がさらに3年間延長された。
Our land tenure policy has been updated to reflect new regulations.
- 新しい規制を反映するために、土地保有政策が更新された。
The professor's tenure review is scheduled for next month.
- 教授の在職審査は来月予定されている。
学術的な文脈
Academic tenure provides professors with job security and freedom to research.
- 学問の終身在職権は教授に職の安定と研究の自由を提供する。
The university has a strict tenure review process.
- その大学には厳格な在職審査プロセスがある。
Land tenure systems vary significantly between countries.
- 土地保有制度は国によって大きく異なる。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- Employment(雇用):一般的な職についている状態。
His employment at the company began last year.
- Position(職位):特定の役職や地位。
She holds a high position in the company.
- Appointment(任命、職):特定の職に任命されること。
He received an appointment as a professor.
反意語
- Unemployment(失業):仕事がない状態。
He has been struggling with unemployment for months.
- Dismissal(解雇):職を失うこと。
The company announced several dismissals.
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号
- /ˈtɛnjər/(アメリカ英語)
- /ˈtɛnjʊər/(イギリス英語)
発音の注意点
- アクセントは最初の音節「ten」にあります。
- アメリカ英語とイギリス英語で微妙に発音が異なりますが、どちらも「テニャー」や「テニュア」のように発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
注意点
- 「tenure」と「tenor」(テノール歌手、趣旨)を混同しないように注意。
- 「tenure」は特定の職や地位に特化した用語であるため、日常会話ではあまり使われないことが多い。
試験対策
- TOEICや英検ではビジネスやアカデミックな文脈で出題されることがあるので、特定のコンテキストでの使い方を理解しておくと良いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「tenure」の「ten」は「10(十)」を思い浮かべると覚えやすいかもしれません。「10年続けたら終身在職権が得られる」とイメージすると記憶に残りやすいです。
- また、ラテン語の「tenere」(保持する)を思い出すと、「何かを長く持ち続ける」という意味が理解しやすいです。
意味のイメージ
意味(1)
任期
意味(2)
(役職・不動産などの)保有;保有権;保有条件
意味(3)
身分保証
意味(4)
保有期間
意味(5)
《米》(通例ある在職期間後に与えられる)終身在職権