元となった辞書の項目
utilize
解説
1. 基本情報と概要
utilize（ユーティライズ）は、「利用する、活用する」という意味の動詞です。何かを有効に使う、特にそのものの持つ価値や特性を最大限に引き出すときに使われます。例えば、資源や機会を効果的に利用する場合によく使われる表現です。
- 品詞：動詞
- 他の品詞：
- 名詞：utilization（利用、活用）
- 形容詞：utilizable（利用可能な）
CEFRレベル：B2（中上級）
B2レベルは、日常会話や仕事での会話に慣れてきた中上級者を対象とするレベルです。この単語は、より専門的な文脈で使われることが多いため、B2レベルとしています。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語：util-（使用する、役立つ）
接尾語：-ize（〜にする）
関連語：
- utility（有用性、公共サービス）
- utilization（利用、活用）
よく使われるコロケーション：
- utilize resources（資源を利用する）
- utilize skills（スキルを活用する）
- utilize technology（技術を活用する）
- utilize data（データを利用する）
- utilize opportunities（機会を活用する）
- utilize information（情報を活用する）
- utilize space（空間を利用する）
- fully utilize（完全に利用する）
- efficiently utilize（効率的に利用する）
- effectively utilize（効果的に利用する）
3. 語源とニュアンス
語源：ラテン語の「utilis」（役に立つ、利用できる）から派生しています。この言葉は、歴史的に何かを有効に使うという意味で使われてきました。
ニュアンスと使用時の注意点：
- カジュアル vs. フォーマル：この単語はフォーマルな文脈で使われることが多いです。日常会話では「use」がより一般的です。
- 感情的な響き：特に強い感情を伴わない、冷静な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
可算/不可算：動詞なのでこの区別は不要です。
他動詞/自動詞：他動詞として使われ、必ず目的語が必要です。
一般的な構文：
- [主語] + utilize + [目的語]
- 例：We should utilize our resources more effectively.
イディオムや構文：
- to utilize something to its fullest potential（何かを最大限に活用する）
- to utilize efficiently（効率的に利用する）
5. 実例と例文
日常会話：
- We need to utilize our time better.
- 私たちは時間をもっと有効に使う必要があります。
- He utilized his connections to get the job.
- 彼はコネを利用してその仕事を得ました。
- They utilized every inch of space in the room.
- 彼らは部屋のあらゆるスペースを利用しました。
ビジネス：
- The company aims to utilize new technology to improve productivity.
- その会社は生産性を向上させるために新しい技術を活用することを目指しています。
- We need to better utilize our resources to stay competitive.
- 競争力を保つために資源をもっと有効活用する必要があります。
- This software allows us to utilize data more effectively.
- このソフトウェアはデータをより効果的に活用することを可能にします。
学術的：
- Researchers utilized various methods to gather data.
- 研究者たちはデータを収集するために様々な方法を利用しました。
- The study aims to utilize advanced statistical techniques.
- その研究は高度な統計技術を活用することを目的としています。
- By utilizing historical records, the team could reconstruct past climates.
- 歴史的記録を活用することで、チームは過去の気候を再構築することができました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語：
- use（使う）：より一般的でカジュアルな表現
- employ（使う、雇う）：特に人や方法を使う場合に使われます
- harness（利用する）：特に自然の力やエネルギーを利用する場合に使われます
反意語：
- neglect（無視する、怠る）：利用しない、無視する意味
- waste（浪費する）：効果的に使わない意味
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号（IPA）：/ˈjuːtɪlaɪz/
- 強勢（アクセント）：第一音節「u」に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い：ほとんど違いはありませんが、アクセントの位置や発音の細部に若干の違いがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス：特に「z」の部分を「s」と間違えやすい（英国式では「s」でも可）。
- 同音異義語：特にないが、「use」との使い分けに注意。
- 試験対策：TOEICや英検のリーディングセクションで出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント：utilizeの「util」が「use」と似ていることから、何かを使うという意味で覚えやすい。
- スペリングのポイント：最後の「ize」は動詞を作る接尾語で、「利用する」という意味を強調します。
このように、「utilize」はより専門的でフォーマルな場面で使われることが多い単語です。日常会話では「use」を使うことが多いですが、特にビジネスや学術的な文脈では「utilize」を使うとより適切です。
意味のイメージ
意味（1）
…‘を'利用する,役立たせる
