元となった辞書の項目
vice
解説
1. 基本情報と概要
Vice(名詞)
- 英語: Vice
- 日本語: 悪徳、悪習、犯罪、欠点
「vice」は悪徳や悪習、犯罪、欠点などを表す単語です。たとえば、人の性格や行動における悪い面や道徳的な欠点を指す時に使われます。
品詞: 名詞
CEFRレベル: B2(中上級)
- この単語は中上級レベルの学習者に適しています。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 接尾語: なし
- 語幹: vice
派生語や類縁語
- Viceful(悪徳のある、悪習のある): 形容詞
- Vicious(悪意のある、悪徳の): 形容詞
よく使われるコロケーション
- Moral vice - 道徳的悪徳
- Social vice - 社会的悪徳
- Human vice - 人間の悪徳
- Vice and virtue - 悪徳と美徳
- Vice crime - 悪徳犯罪
- Vice squad - 悪徳対策班(警察の特別部隊)
- Sexual vice - 性的悪徳
- Addiction to vice - 悪徳への依存
- Root of vice - 悪徳の根源
- Vice president - 副大統領(ここでは「副」という意味)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「vitium」(欠点、悪徳)に由来します。歴史的には人の性格や行動における欠点や道徳的な問題を指して使われてきました。
ニュアンス
- 「vice」は一般的にネガティブな意味を持ちます。道徳的な欠陥や犯罪行為などを指すため、フォーマルな文脈でもカジュアルな文脈でも使用されます。特定の状況ではとても強い非難の意味を持つ場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
文法的な特徴
- 可算名詞としても不可算名詞としても使われます。具体的な悪徳や悪習を指す場合には可算名詞、一般的な悪徳の概念を指す場合には不可算名詞として使われます。
一般的な構文やイディオム
- To fall into vice: 悪徳に陥る
- To indulge in vice: 悪徳にふける
- Vice versa: 逆もまた同様に(これは「vice」の別の用法)
5. 実例と例文
日常会話
Gambling can be a dangerous vice.
- ギャンブルは危険な悪習になり得る。
Smoking is a vice that many people struggle to quit.
- 喫煙は多くの人がやめるのに苦労する悪習です。
He has a vice for eating too much junk food.
- 彼はジャンクフードを食べ過ぎる悪癖があります。
ビジネス
Corruption is a vice that can ruin a company's reputation.
- 汚職は会社の評判を台無しにする悪徳です。
In business, honesty is a virtue and dishonesty is a vice.
- ビジネスにおいて、正直は美徳であり、不正は悪徳です。
The vice president addressed the issue in the meeting.
- 副大統領は会議でその問題に取り組みました。(この例では「副」の意味)
学術的な文脈
The study explores the historical context of vice in urban societies.
- その研究は都市社会における悪徳の歴史的背景を探求しています。
Philosophers have debated the nature of vice and virtue for centuries.
- 哲学者たちは何世紀にもわたり悪徳と美徳の本質について議論してきました。
The impact of vice on mental health is a critical area of research.
- 悪徳がメンタルヘルスに与える影響は重要な研究分野です。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- Sin(罪)
- Immorality(不道徳)
- Wickedness(邪悪)
- Depravity(堕落)
反意語
- Virtue(美徳)
- Morality(道徳)
- Goodness(善)
比較
- Sin: 宗教的な観点での罪を指すことが多い。
- Immorality: 道徳的に間違っていることを強調。
- Wickedness: 邪悪さを強調し、感情的な響きが強い。
- Depravity: 完全に堕落した状態を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号
- /vaɪs/
アクセント
- アクセントは単語の最初の部分にあります。
発音の違い
- アメリカ英語とイギリス英語での発音の違いはほとんどありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「vice」と「vise」(万力、圧迫する道具)の混同に注意してください。スペルが似ているため、間違いやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「Vice」を覚えるためには、「悪い習慣や欠点を持つ人は 'vice'(バイス)に陥る」と覚えると良いでしょう。「悪徳(vice)」は「バイス」と覚えて、悪いものを思い浮かべると記憶に残りやすいです。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉悪徳,不道徳
意味(2)
〈C〉(特定の)悪徳行為;《話》悪習,悪癖
意味(3)
〈C〉《話》欠点,欠陥
意味(4)
〈C〉〈U〉(馬・犬などの)悪癖