discrimination
1. 基本情報と概要
Discrimination
意味: 差別、識別(英語: discrimination)
名詞として使われるこの単語は、主に「差別」としての意味で使われ、人種、性別、宗教などに基づいて不公平に扱うことを指します。また、「識別」の意味も持ち、物事や人を区別して認識する能力を示すときに使われます。
こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。例えば、職場での人種差別や、商品品質の識別能力について話すときに使います。
品詞: 名詞
CEFRレベル: B2(中上級)
2. 語構成と詳細な意味
接頭語: dis-(否定や逆の意味を表す)
語幹: crimin(判断する、区別する)
接尾語: -ation(行動や状態を表す名詞を作る)
関連語:
- Discriminate(動詞: 差別する、識別する)
- Discriminatory(形容詞: 差別的な)
コロケーション:
- racial discrimination(人種差別)
- gender discrimination(性差別)
- age discrimination(年齢差別)
- employment discrimination(雇用差別)
- direct discrimination(直接差別)
- indirect discrimination(間接差別)
- positive discrimination(積極的差別是正)
- subtle discrimination(微妙な差別)
- reverse discrimination(逆差別)
- discrimination based on disability(障害に基づく差別)
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語 discriminare
(分ける、区別する)から派生し、英語での使用は16世紀に始まりました。初めは「識別、区別」の意味で使われましたが、19世紀以降、特に不公平な扱いを意味する「差別」の意味が広まりました。
ニュアンス: 差別という意味で使う場合、非常にネガティブで感情的な響きを持ちます。識別の意味で使う場合は中立的で専門的なニュアンスがあります。
使用シーン: 口語・文章どちらでも使われ、フォーマルな文脈で特に使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
構文:
- Discrimination against someone/something(~に対する差別)
- Discrimination in favor of someone/something(~を優遇する差別)
イディオム:
- To face discrimination(差別に直面する)
- To experience discrimination(差別を経験する)
文法上のポイント:
- 可算・不可算名詞として使われることがありますが、「差別」の意味では主に不可算名詞として使われます。
- 動詞形
discriminate
は他動詞として使われることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話:
She faced discrimination at her workplace because of her gender.
(彼女は職場で性別による差別に直面しました。)We need to fight against racial discrimination.
(私たちは人種差別と戦わなければなりません。)He has a keen sense of discrimination when it comes to wine.
(彼はワインに関して鋭い識別能力を持っています。)
ビジネス:
The company has a strict policy against discrimination.
(その会社には差別に対する厳しいポリシーがあります。)Discrimination in hiring practices is illegal.
(採用の際の差別は違法です。)We aim to create a discrimination-free workplace.
(私たちは差別のない職場を作ることを目指しています。)
学術的な文脈:
This study examines the effects of discrimination on mental health.
(この研究は差別がメンタルヘルスに与える影響を調査します。)Discrimination can lead to social and economic disparities.
(差別は社会的および経済的不平等を引き起こす可能性があります。)The discrimination ability of the algorithm is quite high.
(このアルゴリズムの識別能力は非常に高いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- Bias(偏見): 特定のグループや人に対する不公平な好意や敵意を持つこと。
His bias against women is evident.
(彼の女性に対する偏見は明らかです。)
- Prejudice(偏見): 事実に基づかずに形成された否定的な意見や感情。
Prejudice against minorities is a serious issue.
(少数派に対する偏見は深刻な問題です。)
反意語:
- Equality(平等): すべての人が公平に扱われる状態。
We strive for equality in our community.
(私たちはコミュニティでの平等を目指しています。)
- Fairness(公正): 偏りや不公平のない状態。
Fairness in the workplace is essential.
(職場での公正は重要です。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /dɪˌskrɪmɪˈneɪʃən/
アクセント: 第三音節に強勢があります(-na-)。
アメリカ英語とイギリス英語の違い: 発音に大きな違いはありませんが、イントネーションに若干の違いが見られることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス: discrimation
や discrimintation
などの誤りがよく見られます。
同音異義語: discriminate
(動詞)との混同に注意が必要です。
試験対策: TOEICやIELTSなどの試験で、社会問題やビジネスに関する文脈で頻出します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
ヒント: 「dis-」は否定や逆、「-crimin-」は判断、「-ation」は名詞化というパターンを覚えると良いです。
イメージ: 人々が異なる服を着て並んでいる画像を思い浮かべ、それぞれが異なる扱いを受けていることを想像すると差別の概念が理解しやすくなります。
勉強テクニック: 語源を理解して、関連する単語(discriminate, discriminatory)とセットで覚えると効果的です。
以上が「discrimination」の詳細な解説です。学習の参考にしてください。
区別(識別)すること
識別力,鋭く見分ける力
(…に対する)差別待遇《+against+名》