herd
1. 基本情報と概要
herd は、英語で「群れ」を意味する名詞です。特に動物の群れを指し、多くの場合、家畜や大きな動物(例えば牛や象など)について使われます。「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。」というと、たとえば「牛の群れ」や「象の群れ」といったように、まとまった動物の集団を指す時に使われます。
- 品詞: 名詞
- CEFRレベル: B1(中級)
2. 語構成と詳細な意味
herd は特定の接頭語や接尾語が含まれていない単語ですが、以下のような派生語や関連語があります。
- herder(名詞): 群れを管理する人、牧夫
- herding(動名詞): 群れをまとめる行為
よく使われるコロケーション:
- cattle herd(牛の群れ)
- elephant herd(象の群れ)
- sheep herd(羊の群れ)
- herd of deer(シカの群れ)
- herd mentality(群衆心理)
- herd instinct(群れの本能)
- herd behavior(群れの行動)
- manage a herd(群れを管理する)
- follow the herd(群れに従う)
- break up the herd(群れを解散させる)
3. 語源とニュアンス
herd の語源は、古英語の heord
で、これが古高ドイツ語の herta
と関連しています。歴史的には、動物の群れを管理することが社会的に重要だったため、この単語は非常に古くから使われてきました。
感情的な響きとしては、中立的で特定の感情を強く喚起するものではありませんが、herd mentality(群衆心理)や herd behavior(群れの行動)は、あまり個性的でない行動を示唆するため、やや否定的なニュアンスを持つことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
herd は可算名詞で、複数形は herds
です。
- 一般的な構文:
- There is a herd of cows in the field.(畑に牛の群れがいます。)
- He tends to follow the herd.(彼は群れに従う傾向があります。)
使用シーン:
- フォーマル/カジュアルのどちらでも使われますが、特に動物関連の話題では日常的に使われます。
5. 実例と例文
日常会話:
I saw a herd of deer in the forest yesterday.
(昨日、森でシカの群れを見たよ。)The shepherd is guiding his herd of sheep.
(羊飼いが羊の群れを導いています。)A herd of elephants crossed the river.
(象の群れが川を渡りました。)
ビジネス:
Our farm manages a large herd of cattle.
(私たちの農場は大きな牛の群れを管理しています。)Herd management is crucial for maximizing productivity.
(群れの管理は生産性を最大化するために重要です。)We need to consider the herd behavior in our marketing strategy.
(マーケティング戦略において群れの行動を考慮する必要があります。)
学術的:
The study focuses on the herd dynamics of wild animals.
(この研究は野生動物の群れの動態に焦点を当てています。)Herd immunity plays a significant role in controlling infectious diseases.
(群れ免疫は感染症の制御において重要な役割を果たします。)Researchers observed the herd behavior under various environmental conditions.
(研究者たちはさまざまな環境条件下での群れの行動を観察しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- flock(群れ): 主に鳥や羊の群れを指す
A flock of birds flew overhead.
(鳥の群れが頭上を飛んでいきました。)
- pack(群れ): 主に犬やオオカミなどの群れを指す
A pack of wolves was seen in the forest.
(森でオオカミの群れが見られました。)
反意語:
- individual(個体): 群れの一員ではない個体
Each individual animal has its own behavior.
(各個体の動物にはそれぞれの行動があります。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /hɜːrd/
- 強勢(アクセント): 最初の音節に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語での発音はほとんど同じですが、地域によって微妙な違いがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
herd と heard は同音異義語で、混同しやすいです。前者は「群れ」、後者は「聞いた」という過去形です。スペルと文脈に注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
「herd」は「動物の群れ」を連想させるので、農場やサファリパークで動物の群れを目にする場面をイメージすると覚えやすいです。また、「shepherd」(羊飼い)という単語が「herd」の派生語であることを思い出すと、一緒に覚えやすいでしょう。
(動物の)群れ《+of+名》
《軽べつして》[the ~] 民衆,下層民《a herdとして》大ぜい(の…)《+of+名》