元となった辞書の項目
prior
解説
1. 基本情報と概要
prior は形容詞で、「前の、先の、優先する」という意味です。英語では earlier in time or order; preceding; more important
という風に表現されます。たとえば、「prior commitment(以前の約束)」や「prior experience(前の経験)」など、何かが他のことよりも前にあったり、重要であることを示す際に使われます。
品詞:形容詞
CEFRレベル:B2(中上級)
例文
- I had a prior engagement, so I couldn't attend the meeting.(先約があったので、会議に出席できませんでした。)
- She has prior experience in this field.(彼女はこの分野での経験があります。)
2. 語構成と詳細な意味
接頭辞
- prior-:この形容詞には接頭辞や接尾辞は特にありませんが、「prior」という単語自体がラテン語の「prior(前の)」から来ています。
よく使われるコロケーション
- prior notice(事前通知)
- prior agreement(事前合意)
- prior knowledge(事前知識)
- prior approval(事前承認)
- prior consent(事前同意)
- prior commitment(先約)
- prior experience(以前の経験)
- prior engagement(先約)
- prior history(以前の履歴)
- prior art(先行技術)
3. 語源とニュアンス
語源:ラテン語の prior
(前の、先の、優先する)から来ています。
ニュアンス:何かが他のことよりも先にある、または重要であることを強調するニュアンスがあります。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞として使われるため、名詞の前に置かれることが多いです。
例:
- A prior engagement: 先約
- Prior knowledge: 事前知識
5. 実例と例文
日常会話
- I can't come to the party because I have a prior engagement.(先約があるのでパーティーには行けません。)
- Do you have any prior experience with this software?(このソフトウェアを使った経験はありますか?)
- Please give us prior notice if you plan to cancel.(キャンセル予定の場合は事前に通知してください。)
ビジネス
- We need prior approval from the manager before proceeding.(進行する前にマネージャーの事前承認が必要です。)
- Prior knowledge of the subject is essential for this job.(この仕事にはそのテーマに関する事前知識が必要です。)
- The prior agreement states that both parties must comply with the terms.(事前の合意には、両当事者が条件を遵守することが記載されています。)
学術的な文脈
- The study builds on prior research in the field.(この研究はその分野の先行研究に基づいています。)
- Prior literature suggests that this method is effective.(先行文献は、この方法が効果的であることを示唆しています。)
- Prior to the experiment, all participants were briefed.(実験の前に、全参加者に説明が行われました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- Previous(前の):時間的に前のものを指す。
- She has previous experience in teaching.(彼女は教える経験があります。)
- Earlier(以前の):ある特定の時点よりも前の。
- I mentioned this earlier in the meeting.(会議の初めにこれについて言及しました。)
反意語
- Subsequent(後の):後に続くものを指す。
- The subsequent events were unexpected.(その後の出来事は予期していませんでした。)
- Later(後の):時間的に後の。
- I will call you later today.(今日の後で電話します。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号:/ˈpraɪər/(アメリカ英語・イギリス英語共通)
アクセント:最初の音節にアクセントがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
注意点
- 同音異義語:priorと似た発音の単語として、「pryer(探る人)」がありますが、意味が全く異なりますので混同しないようにしましょう。
- スペルミス:スペルの間違いに注意してください。「prior」と「prioritize(優先する)」は異なる単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 記憶のヒント:ラテン語の「prior(前の)」を覚えると、他の言語でも「前」という意味で使われることが多いです。
- イメージ:何かが「前にある」ことを常に意識して、前の出来事や重要なことを思い浮かべると覚えやすいです。
このように、「prior」は何かが他のことよりも先にある、または重要であることを示す形容詞です。日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く使われる単語ですので、しっかりと覚えておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)
(時間・順序が)前の先の;(重要さが)優先する