最終更新日:2024/06/13
〈約束・法律・条約など〉‘を'破る,犯す / 《おもに文》〈静けさなど〉‘を'乱す,妨害する / 〈神聖なもの〉‘を'汚す / 《文》《遠回しに》〈女性〉‘に'暴行を加える、強姦する(rape)
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元となった辞書の項目
violate
動詞
〈約束・法律・条約など〉‘を'破る,犯す / 《おもに文》〈静けさなど〉‘を'乱す,妨害する / 〈神聖なもの〉‘を'汚す / 《文》《遠回しに》〈女性〉‘に'暴行を加える、強姦する(rape)
解説
1. 基本情報と概要
violate は動詞で、意味は次の通りです。
- 英語: To break or fail to comply with a rule, law, or agreement.
- 日本語: 規則、法律、契約などを破る、守らない。
こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。ルールを破る、規則を守らない、契約を違反する、などの行動を指します。
品詞: 動詞
CEFRレベル: B2(中上級)
他の品詞:
- 名詞: violation(違反)
- 形容詞: violative(違反する)
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語: なし
- 語幹: violate(違反する)
- 接尾語: なし
派生語や類縁語:
- violation(名詞):違反、侵害
- violator(名詞):違反者
よく使われるコロケーション:
- violate a law(法律を破る)
- violate a rule(規則を破る)
- violate an agreement(契約を違反する)
- violate someone's rights(誰かの権利を侵害する)
- violate privacy(プライバシーを侵害する)
- violate a treaty(条約を違反する)
- violate a promise(約束を破る)
- violate security(セキュリティを侵害する)
- violate a boundary(境界を越える)
- violate a code of conduct(行動規範を破る)
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の「violatus」から来ており、これは「violare」(傷つける、冒す)に由来します。
ニュアンス:
- 「violate」は、法的・倫理的に何かを破る、侵害するという強い意味を持ちます。
- フォーマルな文脈でよく使われ、法律や規則に関連する話題で頻出します。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- SVO構文: 主語 + violate + 目的語
- 例: He violated the law.
イディオム: 特にありません。
文法上のポイント:
- 他動詞として使われ、直接目的語を取ります。
- 目的語は通常、法律、規則、契約などの抽象名詞です。
5. 実例と例文
日常会話:
If you violate the rules, you will be punished.
(ルールを破ったら罰せられますよ。)She felt violated when her privacy was invaded.
(プライバシーを侵害されたとき、彼女は傷ついたと感じた。)You must not violate your promises.
(約束を破ってはいけません。)
ビジネス:
The company was fined for violating environmental regulations.
(その会社は環境規制を破ったために罰金を科された。)Violating the terms of the contract can lead to legal consequences.
(契約条件を違反することは法的な結果を招く可能性があります。)Employees who violate the code of conduct will be disciplined.
(行動規範を破った従業員は懲戒処分を受けます。)
学術的:
The study discusses how certain actions can violate ethical principles.
(この研究は、特定の行動がどのように倫理原則を侵害するかを論じています。)Violating human rights is a serious international issue.
(人権侵害は深刻な国際問題です。)The experiment was halted because it violated safety protocols.
(その実験は安全プロトコルを破ったため中止された。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- infringe(侵害する): 法律や権利を無視する、破る
- 例: infringe on someone's rights(誰かの権利を侵害する)
- breach(違反する): 契約や協定を破る
- 例: breach a contract(契約を破る)
- transgress(越える、犯す): 道徳的・倫理的な境界を越える
- 例: transgress moral boundaries(道徳的な境界を越える)
反意語:
- comply(従う)
- 例: comply with regulations(規則に従う)
- obey(従う)
- 例: obey the law(法律に従う)
- adhere(遵守する)
- adhere to rules(規則を守る)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /ˈvaɪəleɪt/
- 強勢(アクセント): 最初の音節に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほとんど違いはありませんが、地域によって若干の発音の違いがある場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
violate
のi
とa
の位置を混同しないようにしましょう。 - 同音異義語: 特にありませんが、他の
viol-
で始まる単語と混同しないようにしましょう。 - 試験対策: 法律や規則に関する文脈でよく使われるため、TOEICや英検などの試験で出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
覚えやすくするためのヒント:
- 「暴力的な(violent)」行為はしばしば「規則を破る(violate)」ことに関連するため、
violent
とviolate
を関連付けて覚えるとよいでしょう。
関連ストーリー:
- ルールを破ることで「バイオレート(violate)」する行為は「暴力的(violent)」な結果を招くことがある、というストーリーを思い浮かべると覚えやすいです。
スペリングのポイント:
violate
はvio-
(バイオ)とlate
(レイト)に分けて覚えるとよいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈約束・法律・条約など〉‘を'破る,犯す
意味(2)
《おもに文》〈静けさなど〉‘を'乱す,妨害する
意味(3)
〈神聖なもの〉‘を'汚す
意味(4)
《文》《遠回しに》〈女性〉‘に'暴行を加える、強姦する(rape)