元となった辞書の項目
distortion
解説
1. 基本情報と概要
distortion(ディストーション)
意味:
- 英語: Distortion
- 日本語: 歪み、歪曲
「distortion」は、何かが本来の形や状態から変わること、もしくはそれによって本来の形や状態が誤って伝えられることを指します。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
品詞: 名詞
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2:中上級レベルの語彙であり、具体的な状況に応じて適切に使いこなせる必要があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語: 無し
- 語幹: distort(歪める、曲げる)
- 接尾語: -ion(名詞を作る接尾語)
関連語・派生語:
- distort(動詞: 歪める)
- distorted(形容詞: 歪んだ)
- distortionary(形容詞: 歪曲的な)
よく使われるコロケーション:
- visual distortion(視覚的歪み)
- audio distortion(音声の歪み)
- signal distortion(信号の歪み)
- image distortion(画像の歪み)
- frequency distortion(周波数の歪み)
- lens distortion(レンズの歪み)
- truth distortion(真実の歪曲)
- time distortion(時間の歪み)
- spatial distortion(空間の歪み)
- perception distortion(認識の歪み)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の「distortio」から来ており、「dis-」は「離れて」を、「torquere」は「ねじる」を意味します。つまり、「ねじれた状態」や「歪んだ状態」を指します。
ニュアンス:
- 「distortion」は、物理的な歪みだけでなく、情報や真実が誤って伝えられる場合にも使われます。カジュアルからフォーマルまで幅広く使用される単語です。
4. 文法的な特徴と構文
文法的特徴:
- 名詞であり、可算・不可算の区別はありません。
- 動詞形は「distort」、形容詞形は「distorted」です。
一般的な構文やイディオム:
- There is a distortion in the image.(画像に歪みがある。)
- The report contains several distortions of the facts.(その報告書にはいくつかの事実の歪曲が含まれている。)
5. 実例と例文
日常会話:
- The TV screen has a distortion.(テレビ画面に歪みがある。)
- His voice was full of distortion on the phone.(彼の声は電話でひどく歪んでいた。)
- There’s some distortion in the music.(音楽に歪みがある。)
ビジネス:
- The graph shows a distortion in the data.(グラフはデータの歪みを示している。)
- We need to correct the distortion in the report.(報告書の歪曲を修正する必要がある。)
- Distortion of facts can lead to misunderstandings.(事実の歪曲は誤解を招く可能性がある。)
学術的:
- Optical distortion affects the accuracy of measurements.(光学的歪みは測定の精度に影響を与える。)
- The study examines the distortion of historical events.(この研究は歴史的出来事の歪曲を検証している。)
- Audio distortion can significantly impact sound quality.(音声の歪みは音質に大きな影響を与える。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- Deformation(変形)
- Misrepresentation(誤表現)
- Warping(歪み)
反意語:
- Accuracy(正確さ)
- Precision(精密さ)
- Clarity(明確さ)
比較:
- Deformation: 主に物理的な形の変化を指す。例:
The metal rod showed signs of deformation.
(金属棒には変形の跡が見られた。) - Misrepresentation: 情報や事実が誤って伝えられることを指す。例:
The article is full of misrepresentations.
(その記事は誤表現だらけだ。) - Warping: 主に物理的な歪みを指すが、特に物体が曲がることを示す。例:
The wooden plank was warping due to moisture.
(木の板が湿気で歪んでいた。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号:
- /dɪˈstɔːrʃən/
アクセントの位置:
- 第2音節にアクセントがあります。
発音のポイント:
- 「distortion」は「dis-」の部分が短く、「-tor-」が強調されます。
アメリカ英語とイギリス英語:
- 大きな発音の違いはありませんが、アメリカ英語では「r」の音がより強調される傾向があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
distortion
のスペルは「distort」に「-ion」が付くため、distotion
やdistorsion
としないように注意。 - 動詞形「distort」と混同しない: 「distort」は動詞で「歪める」という意味です。
試験対策:
- TOEICや英検などの試験では、特にビジネスや技術的な文脈で出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「distort」は「ねじる」「曲げる」というイメージを持つと覚えやすいです。「dis-」は「離れて」、「-tort」は「ねじる」を意味するため、「本来の形から離れてねじれる」と覚えると良いでしょう。
勉強テクニック:
- 実際に「distortion」が使われている画像や音声の例を見たり聞いたりすることで、具体的なイメージを持つと記憶に残りやすくなります。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(話・真実・事実などを)ゆがめること,曲げて伝えること
意味(2)
〈U〉(形の)ゆがみ,ねじれ;〈C〉ゆがんだ(ねじれた)もの
意味(3)
(光の)ひずみ,収差