元となった辞書の項目
perceive
解説
1. 基本情報と概要
Perceive(動詞)
- 英語: To become aware of something through the senses; to recognize or understand.
- 日本語: 感覚を通じて何かに気づくこと、認識すること、理解すること。
この単語は、何かを視覚や聴覚などの感覚を通じて気づいたり、理解したりする場面で使われます。例えば、誰かの意図を感じ取ったり、環境の変化に気づいたりするときに使います。
品詞: 動詞(他動詞)
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2: 日常的な話題や専門的な内容について、複雑な文章を理解し、表現できるレベル。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語: なし
- 語幹:
perceive
(ラテン語のpercipere
に由来) - 接尾語: なし
関連語:
- Perception (名詞): 知覚、認識
- Perceptive (形容詞): 知覚の鋭い、洞察力のある
- Perceptibly (副詞): 知覚できるほどに
- Perceptiveness (名詞): 知覚力、洞察力
よく使われるコロケーション:
- Perceive a threat: 脅威を感じる
- Perceive a change: 変化に気づく
- Perceive a difference: 違いを認識する
- Perceive a problem: 問題を認識する
- Perceive reality: 現実を認識する
- Perceive an opportunity: 機会を見つける
- Perceive a need: 必要性を感じる
- Perceive emotions: 感情を察知する
- Perceive a sound: 音を感じ取る
- Perceive light: 光を感じる
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語
percipere
(per
= 通して +cipere
= 取る、受ける)から派生し、「通して受け取る」という意味を持っています。
ニュアンス:
- 「perceive」は感覚を通じて何かを感じ取る、あるいは理解する意味合いが強いです。フォーマルな文章や会話でよく使われますが、カジュアルな場面でも適用可能です。感情や意図、状況の変化などを察知する場合に使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
構文例:
- Perceive + 目的語: She perceived the change in his behavior.(彼の行動の変化に気づいた)
- Perceive + 目的語 + as + 形容詞: He perceives her as very talented.(彼は彼女を非常に才能があると認識している)
フォーマル/カジュアル:
- フォーマルな文脈でよく使われますが、カジュアルな会話でも使用可能です。
文法上のポイント:
- 他動詞: 必ず目的語を取ります。
5. 実例と例文
日常会話:
- I perceive a strange smell in the kitchen.(キッチンで変な匂いを感じる)
- Do you perceive any difference in the taste?(味の違いを感じますか?)
- I didn't perceive the time passing by.(時間が過ぎるのに気づかなかった)
ビジネス:
- Customers perceive our brand as trustworthy.(お客様は私たちのブランドを信頼できると認識しています)
- It's important to perceive market trends early.(市場のトレンドを早く察知することが重要です)
- We need to perceive the risk before making a decision.(決定を下す前にリスクを認識する必要があります)
学術的:
- Researchers perceive patterns in the data.(研究者はデータの中にパターンを見つける)
- The study aims to perceive the effects of climate change.(この研究は気候変動の影響を認識することを目的としています)
- How do animals perceive their environment?(動物はどのように環境を認識するのか?)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- Detect(感知する): 何かを見つける、気づく。特に科学的な文脈でよく使われます。
- 例: The sensor detected a movement.(センサーが動きを感知した)
- Recognize(認識する): 以前見たことがあるものを再び見た時に気づく。
- 例: I recognized her from the conference.(会議で彼女に気づいた)
- Sense(感じる): 五感を通じて何かを感じる。
- 例: I can sense the tension in the room.(部屋の緊張感を感じる)
反意語:
- Ignore(無視する): 意図的に気づかないふりをする。
- 例: He ignored the warning signs.(彼は警告サインを無視した)
- Overlook(見逃す): 見落とす、気づかない。
- 例: She overlooked a crucial detail.(彼女は重要な詳細を見逃した)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号:
- /pərˈsiːv/
アクセントの位置:
- 第二音節に強勢があります。
発音の違い:
- アメリカ英語とイギリス英語での発音の違いはほとんどありません。
よくある発音の間違い:
- 「パーセイブ」と読まず、正しく「パーシーブ」と発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
perceive
の最後のe
を忘れないようにしましょう。 - 同音異義語:
persuade
(説得する)と混同しないように注意が必要です。
試験対策:
- TOEICや英検などの資格試験では、読解問題やリスニングで「perceive」が使われることがあります。文脈から意味を推測する力が問われます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方:
Perceive
は「受け取る(receive)」に似ています。何かを「受け取る」ことでそれを「認識する」というイメージで覚えましょう。 - 関連ストーリー: 例えば、暗い部屋に入ったとき、目が慣れてきて物が見えるようになる感覚が「perceive」です。最初は何も見えないけれど、だんだんと物の形や色がわかるようになる、そのプロセスが「perceive」です。
このように覚えると、感覚を通じて何かを認識するという意味が理解しやすくなります。
意味のイメージ
意味(1)
(五感,特に目で)…‘に'気がつく
意味(2)
…‘を'理解する,悟る