元となった辞書の項目
snap
動詞
パチン(ポキン,カチッ,ピシッ)と音をたてる / 〈木の枝などが〉ポキッと折れる,〈糸などが〉プツンと切れる / 〈戸・ふた・カギなどが〉パチン(カチッなど)と音をたてて(…の状態に)なる《+形〈補〉》 / (…に)ぱくっとかみつく《+at+名》 / …‘を'パチン(ピシッ)と音をさせる / …‘を'ポキッと折る,プツンと切る;…‘を'パチッと締める / 〈命令・応答など〉‘を'ピシッと言う《+out+名,+名+out》 / 《話》〈スナップ写真〉‘を'撮る
解説
1. 基本情報と概要
snap (動詞)
- 英語: To break suddenly with a sharp noise, to take a quick photograph, to suddenly lose control of one's emotions.
- 日本語: 急に鋭い音を立てて折れる、素早く写真を撮る、突然感情を制御できなくなる。
「snap」は、何かが突然折れる音や、素早く写真を撮る動作、感情が突然爆発する状況などで使われる単語です。
- 品詞: 動詞
- 他の品詞: 名詞(例: a snap)、形容詞(例: snappy)
CEFRレベル: B1(中級)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 接尾語: なし
- 語幹: snap
関連語・派生語:
- snap (名詞): スナップ、急に折れる音
- snappy (形容詞): キビキビした、活発な
よく使われるコロケーション:
- snap a photo - 写真を撮る
- snap your fingers - 指を鳴らす
- snap out of it - 立ち直る
- snap shut - パチンと閉まる
- snap decision - 即決
- snap back - 元に戻る
- snap at someone - 誰かに怒鳴る
- snap a twig - 枝をポキッと折る
- snap judgment - 即断
- snap in two - 二つに折れる
3. 語源とニュアンス
語源:
- 15世紀初期の中英語から派生し、古英語の「snæppan」から来ています。「急に閉じる」や「噛みつく」という意味が元々の意味でした。
ニュアンス:
- 急な動作や音、感情の爆発など、突然かつ鋭い変化を示す場面で使われます。カジュアルな会話から正式な書き言葉まで幅広く使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- He snapped a photo of the sunset. - 彼は夕日の写真を撮った。
- She snapped at her friend in anger. - 彼女は怒って友達に怒鳴った。
- The branch snapped under the weight. - 枝は重さに耐えられずに折れた。
使用シーン:
- フォーマル/カジュアル: 主にカジュアルな会話で使われますが、フォーマルな状況でも使用可能です。
- 他動詞/自動詞: 両方の用法があります(例: 他動詞 - snap a photo、自動詞 - The branch snapped)。
5. 実例と例文
日常会話:
- Could you snap a picture of us? - 私たちの写真を撮ってもらえますか?
- I heard the twig snap underfoot. - 足元で枝が折れる音が聞こえた。
- She snapped at me for no reason. - 彼女は理由もなく私に怒鳴った。
ビジネス:
- He made a snap decision to invest in the project. - 彼はそのプロジェクトに投資することを即決した。
- The manager snapped back at the employee's suggestion. - マネージャーは社員の提案に対して即座に反論した。
- We need to snap out of this downturn quickly. - 私たちはこの不況から早く立ち直る必要があります。
学術的な文脈:
- The chemical bond snapped under extreme pressure. - 化学結合は極端な圧力で破れた。
- The researcher snapped a quick photo of the rare species. - 研究者は珍しい種の写真を素早く撮った。
- During the experiment, the wire snapped suddenly. - 実験中にワイヤーが突然切れた。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- break - 壊す
- shatter - 粉々にする
- burst - 破裂する
- crack - ひびが入る
反意語:
- mend - 修理する
- fix - 修理する
- repair - 修理する
使い方の違い:
- snap は突然の動作や感情の爆発を強調しますが、break や shatter は物理的な破壊を主に意味します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /snæp/
- 強勢(アクセント): 唯一の音節に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 両方で発音はほぼ同じです。
- よくある発音の間違い: 「スナップ」と発音する際に「スナ」が弱くならないように注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「snapp」と書かないように注意。
- 同音異義語: なし
- 試験対策: TOEICや英検で出題されることは少ないですが、日常会話やビジネスシーンでよく使われます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方: 「snap」は「パチン」と音を立てるイメージで覚えると良いでしょう。指を鳴らす「snap your fingers」という動作を思い浮かべると記憶に残りやすいです。
- 勉強テクニック: 実際に指を鳴らす動作をしながら「snap」と言ってみると、体感的に覚えやすくなります。
以上が「snap」についての詳細な解説です。ぜひ、ご参考にしてください。
意味のイメージ
意味(1)
パチン(ポキン,カチッ,ピシッ)と音をたてる / 〈木の枝などが〉ポキッと折れる,〈糸などが〉プツンと切れる / 〈戸・ふた・カギなどが〉パチン(カチッなど)と音をたてて(…の状態に)なる《+形〈補〉》 / (…に)ぱくっとかみつく《+at+名》 / …‘を'パチン(ピシッ)と音をさせる / …‘を'ポキッと折る,プツンと切る;…‘を'パチッと締める / 〈命令・応答など〉‘を'ピシッと言う《+out+名,+名+out》/ 《話》〈スナップ写真〉‘を'撮る