元となった辞書の項目
treaty
解説
1. 基本情報と概要
treaty(トリーティー)は、英語で「条約」という意味です。国家間や国際機関との間で結ばれる公式な合意や協定を指します。こういう場面で使われる、非常にフォーマルで公式なニュアンスの単語です。
- 品詞:名詞(noun)
- CEFRレベル:B2(中上級)
2. 語構成と詳細な意味
treatyは接頭語・接尾語のない単語ですが、単語の語幹は「treat」から来ています。「treat」は「取り扱う、処理する、扱う」という意味があります。
関連語:
- treat(動詞):扱う、処理する
- treatment(名詞):扱い、治療
- treatable(形容詞):治療可能な
コロケーション:
- sign a treaty - 条約に署名する
- ratify a treaty - 条約を批准する
- negotiate a treaty - 条約を交渉する
- treaty agreement - 条約合意
- treaty obligations - 条約義務
- bilateral treaty - 二国間条約
- multilateral treaty - 多国間条約
- peace treaty - 平和条約
- trade treaty - 貿易条約
- treaty violation - 条約違反
3. 語源とニュアンス
語源:中世ラテン語の「tractātus」(取り扱い、議論)が語源で、古フランス語の「traite」を経て英語に取り入れられました。
ニュアンス:条約は非常に正式で公式な文書であり、国家間や国際的な関係において重要な役割を果たします。使用する際は、フォーマルな場面がほとんどであり、カジュアルな会話ではあまり使われません。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- to sign a treaty - 条約に署名する
- to negotiate a treaty - 条約を交渉する
- to ratify a treaty - 条約を批准する
使用シーン:
- フォーマルな文書や公式な場面で使用されます。
- 名詞であり、可算名詞(可算・不可算の区別あり)。
5. 実例と例文
日常会話:
The leaders signed a historic treaty today.
(リーダーたちは今日、歴史的な条約に署名しました。)They are discussing a new trade treaty.
(彼らは新しい貿易条約について議論しています。)The peace treaty was a major milestone.
(その平和条約は大きな節目でした。)
ビジネス:
Our company is affected by the new trade treaty.
(我々の会社は新しい貿易条約の影響を受けます。)The treaty will open new markets for us.
(その条約は我々に新しい市場を開くでしょう。)Negotiating a treaty can be complex and time-consuming.
(条約を交渉することは複雑で時間がかかることがあります。)
学術的な文脈:
The treaty of Versailles ended World War I.
(ヴェルサイユ条約は第一次世界大戦を終結させました。)International treaties play a crucial role in global governance.
(国際条約はグローバルガバナンスにおいて重要な役割を果たします。)The Kyoto Protocol is a significant environmental treaty.
(京都議定書は重要な環境条約です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- agreement(合意):一般的な合意で、条約ほど公式ではない。
- pact(協定):条約と同様に国家間の公式な合意を指すが、やや緩やかなニュアンス。
- contract(契約):一般的に個人や企業間の公式な合意。
反意語:
- disagreement(不一致):合意が得られない状態。
- conflict(紛争):条約とは逆に、対立や争いを示す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号:/ˈtriːti/
- アクセント:最初の「treat」にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語:発音の違いはほとんどありませんが、アクセントの位置が変わることはありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:最後の「y」を「ie」や「ee」と書いてしまうことがあります。
- 同音異義語:特にありませんが、類似した単語(例えば、treatment)と混同しないように注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント:Treat(取り扱う)という語幹から、国家間の取り扱いを公式に決めるものと覚えると良いです。
- イメージ:条約書にサインをするイメージを持つと覚えやすいでしょう。
以上が名詞「treaty」の詳細な解説です。国家間の重要な合意を指すフォーマルな単語で、特に国際関係や政治の文脈でよく使われます。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉(国家間の)条約,協定
意味(2)
〈C〉条約(協定)文書
意味(3)
〈U〉《文》(個人間の)約定