元となった辞書の項目
tempt
解説
1. 基本情報と概要
tempt (動詞): to attract or entice someone to do something, often something they find appealing but which might not be good for them.
日本語訳: 誘惑する、そそのかす。
こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。誘惑して何かをさせようとする、特に相手にとってよくないことをさせようとする時に使います。
品詞: 動詞(他動詞)
CEFRレベル: B2(中上級)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 接尾語: なし
- 語幹:
tempt
派生語や類縁語:
- temptation (名詞): 誘惑
- tempting (形容詞): 魅力的な、誘惑するような
- tempter (名詞): 誘惑者
よく使われるコロケーション:
- tempt fate - 運命を試す
- tempt someone - 誰かを誘惑する
- be tempted to - ~したくなる
- tempt the palate - 味覚をそそる
- tempt with - ~で誘惑する
- resist temptation - 誘惑に抗う
- yield to temptation - 誘惑に屈する
- tempting offer - 魅力的な提案
- temptation of - ~の誘惑
- be too tempting - あまりにも魅力的
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の temptare
から派生し、試みる
や 挑戦する
を意味します。
ニュアンス:
「tempt」はしばしば、倫理的な選択や自制心に関する文脈で使用されます。誘惑する行動は、必ずしも悪いものではありませんが、しばしば負の結果を伴うことが多いです。
使用シーン:
- 口語・文章ともに使用
- カジュアルからフォーマルまで幅広い場面
4. 文法的な特徴と構文
構文:
- tempt + 目的語 + to 動詞の原形
- 例: The advertisement tempted him to buy the product.
- tempt + 目的語 + with + 名詞
- 例: She tempted him with a delicious cake.
文法上のポイント:
- 他動詞であり、目的語が必要
5. 実例と例文
日常会話:
- The smell of fresh bread always tempts me.
- 新鮮なパンの匂いはいつも私を誘惑します。
- I was tempted to take a day off.
- 休みを取りたくなった。
- Don't tempt me with those chocolates!
- そのチョコレートで私を誘惑しないで!
ビジネス:
- The company tempted its employees with bonuses.
- その会社はボーナスで従業員を誘惑しました。
- We can tempt more customers with special discounts.
- 特別割引でより多くの顧客を誘惑できます。
- The offer was so tempting that he couldn't refuse.
- その提案はとても魅力的だったので、彼は断れませんでした。
学術的:
- Researchers are often tempted to manipulate results.
- 研究者はしばしば結果を操作したくなる。
- The study examines how different factors can tempt individuals.
- その研究は、異なる要因がどのように個人を誘惑するかを調査しています。
- Ethical guidelines exist to prevent scientists from being tempted to falsify data.
- 科学者がデータを捏造する誘惑に駆られるのを防ぐために、倫理ガイドラインが存在します。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- entice (誘う): より積極的に引き寄せるニュアンス
- lure (引き寄せる): 魅力で引き寄せるニュアンスが強い
- seduce (誘惑する): 性的な誘惑に関連することが多い
反意語:
- repel (追い払う): 誘惑するのとは逆の行動
- deter (阻止する): 何かをさせないようにする
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /tɛmpt/
- アクセントは最初の音節にあります。
アメリカ英語とイギリス英語での発音の違い:
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では「t」の音がやや強く発音されることがあります。
よくある発音の間違い:
- 「t」音を発音しないことがありますが、しっかり発音する必要があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「tempt」の「p」を一つだけ書いてしまうことがあります。正しいスペルは「tempt」です。
- 同音異義語:
attempt
(試みる)と混同しないように注意。
試験対策:
- TOEICや英検などで、誘惑に関連する文脈の問題として出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「tempt」は「temptation」(誘惑)と関連付けて覚えると良いです。「temptation」が「tempt」の名詞形であることを意識すると覚えやすいです。
- 「tempt」は「tempting」(魅力的な)も覚えておくと、文脈で使いやすくなります。
勉強テクニック:
- 語源を活用して、「試みる」「挑戦する」ことが「誘惑する」に転じたことをイメージすると良いです。
- 実際に「tempt」を使って短い文を作成し、日常会話で使ってみることが効果的です。
意味のイメージ
意味(1)
(無分別・悪事などに)〈人〉‘を'誘惑する,そそのかす
意味(2)
…‘を'そそる,‘の'気を引く