manipulation
(…の)巧妙な扱い,操作《+of+名》 / (自分の利益のための)ごまかし,小細工
1. 基本情報と概要
英語: manipulation
日本語: 操作、操縦、巧妙な扱い
品詞: 名詞
CEFRレベル: B2(中上級)
解説:
「manipulation」は「操作」や「巧妙な扱い」という意味です。通常、誰かを意図的にコントロールしたり、物事を巧みに扱って自分の利益を得るために使われます。ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使われることがありますが、特にネガティブなニュアンスで使われることが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- manipulate (動詞): 操作する、巧みに扱う
- -ion (接尾語): 名詞化する接尾語
派生語や類縁語:
- manipulator (名詞): 操作者、巧みに扱う人
- manipulative (形容詞): 操作的な、巧妙な
よく使われるコロケーション:
- market manipulation - 市場操作
- data manipulation - データ操作
- emotional manipulation - 感情操作
- manipulation of power - 権力の操作
- financial manipulation - 財務操作
- manipulation of facts - 事実の操作
- genetic manipulation - 遺伝子操作
- media manipulation - メディア操作
- manipulation tactics - 操作戦術
- political manipulation - 政治操作
3. 語源とニュアンス
語源:
「manipulation」はラテン語の「manipulus」(手のひら)に由来し、19世紀初頭に英語に取り入れられました。元々は医療や機械の操作を意味していましたが、次第に心理的な操作や政治的な操作の意味でも使われるようになりました。
ニュアンスと使用時の注意点:
「manipulation」はネガティブな意味合いが強いです。特に人をコントロールしようとする意図がある場合や、不正な手段を使う場合に使われます。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使えますが、文脈によっては注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- manipulation of [something] - 〜の操作
- [subject] + engage in manipulation - 〜が操作に従事する
イディオム:
特定のイディオムは少ないですが、次のような表現が使われることがあります:
- underhanded manipulation - ずるい操作
文法上のポイント:
「manipulation」は不可算名詞として使われることが多いですが、具体的な操作の行為や事例を指す場合には可算名詞として使われることもあります。
5. 実例と例文
日常会話:
She is really good at emotional manipulation.
彼女は感情操作がとても上手です。I don't like how he uses manipulation to get what he wants.
彼が欲しいものを手に入れるために操作を使うのが好きではありません。Be careful, some people are masters of manipulation.
気をつけて、一部の人々は操作の達人です。
ビジネス:
The company faced allegations of market manipulation.
その会社は市場操作の疑いをかけられました。Data manipulation can lead to serious consequences.
データ操作は深刻な結果を招く可能性があります。Financial manipulation is illegal and unethical.
財務操作は違法で倫理に反します。
学術的な文脈:
The study examines the manipulation of genetic material.
その研究は遺伝物質の操作を調査しています。Psychological manipulation has been a topic of interest in recent research.
心理的操作は最近の研究で関心を集めています。The manipulation of data sets can affect the results of experiments.
データセットの操作は実験結果に影響を与える可能性があります。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- control (管理、制御): より一般的な意味で使われる。
- influence (影響): 純粋な影響力の行使。
- maneuver (操作する): 物理的な操作や戦術的な動き。
反意語:
- honesty (誠実): 操作の対極にある正直さ。
- transparency (透明性): 操作の隠蔽性に対する透明性。
比較:
「manipulation」は他の操作系の単語よりも意図的にコントロールするというニュアンスが強いです。例えば、「control」は単に管理することを指すのに対し、「manipulation」はしばしば不正や策略を伴います。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /məˌnɪpjʊˈleɪʃən/
アクセントの位置:
第三音節(-pu-)に強勢があります。
発音の違い:
アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では「-tion」の部分が「シュン」と発音される傾向があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
よくあるスペルミス:
- manupilation(正しくはmanipulation)
- manipulasion(正しくはmanipulation)
同音異義語との混同:
「manipulate」と「manipulation」の使い分けに注意が必要です。前者は動詞、後者は名詞です。
試験対策:
TOEICや英検でも頻出の単語であり、特にビジネスや法的な文脈での使用が重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
「manipulation」の「mani-」部分は「手」を意味するラテン語の「manus」に由来し、「手を使って巧みに操作する」というイメージが浮かびます。手のひらで何かを巧みに操作している様子を思い浮かべると覚えやすいでしょう。
勉強テクニック:
「manipulate」(操作する)という動詞から派生した名詞形であることを覚え、似たような形の単語と一緒に覚えると効果的です(例:「operate」→「operation」)。
(…の)巧妙な扱い,操作《+of+名》
(自分の利益のための)ごまかし,小細工