元となった辞書の項目
courtesy
解説
1. 基本情報と概要
courtesy(カーテシー)
意味: 英語で「courtesy」とは、他人に対して丁寧で思いやりのある行動や態度を指します。日本語では「礼儀」「親切」と訳されます。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
品詞: 名詞
- 形容詞: courteous(礼儀正しい)
- 副詞: courteously(礼儀正しく)
CEFRレベル: B1(中級)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 接尾語: なし
- 語幹: courtesy
関連語
- courteous(形容詞): 礼儀正しい
- courteously(副詞): 礼儀正しく
コロケーション(共起表現)
- common courtesy(常識的な礼儀)
- extend a courtesy(礼儀を示す)
- courtesy call(表敬訪問)
- courtesy visit(表敬訪問)
- courtesy title(敬称)
- courtesy phone(礼儀としての電話)
- out of courtesy(礼儀として)
- show courtesy(礼儀を示す)
- courtesy car(代車)
- basic courtesy(基本的な礼儀)
3. 語源とニュアンス
語源:
「courtesy」は中世フランス語の「courtoisie」から来ており、これは「court(宮廷)」に由来します。宮廷での礼儀正しい振る舞いが語源となっています。
ニュアンス:
「courtesy」は非常にポジティブな感情を持ち、他者に対する思いやりや尊敬を表します。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使われますが、特にフォーマルなシチュエーションでの使用が一般的です。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
It is a courtesy to...
- 「それは...するための礼儀です」
As a courtesy, ...
- 「礼儀として、...」
使用シーン
- フォーマル: ビジネスや公式の場面で
- カジュアル: 日常会話での礼儀に関する話題
文法上のポイント
- 名詞: 可算名詞としても不可算名詞としても使われます。
- 例:
a courtesy
(特定の礼儀)、courtesy
(一般的な礼儀)
- 例:
5. 実例と例文
日常会話
It is common courtesy to hold the door open for others.
(他人のためにドアを開けておくのは常識的な礼儀です。)She thanked him for his courtesy.
(彼女は彼の親切に感謝しました。)Could you do me the courtesy of listening to my side of the story?
(私の話を聞いてくれる礼儀を見せてくれませんか?)
ビジネス
As a courtesy, we will refund your money.
(礼儀として、お金を返金いたします。)Please extend a courtesy call to our new clients.
(新しい顧客に表敬訪問をお願いします。)We offer a courtesy shuttle service for our guests.
(お客様には無料のシャトルサービスを提供しています。)
学術的な文脈
The study emphasized the importance of courtesy in professional settings.
(その研究は、職業環境における礼儀の重要性を強調しました。)Courtesy is a fundamental aspect of social interactions.
(礼儀は社会的な相互作用の基本的な側面です。)The researchers observed a lack of courtesy in the behavior of participants.
(研究者たちは参加者の行動に礼儀の欠如を観察しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- politeness(礼儀)
- ニュアンスの違い:
politeness
は一般的な礼儀正しさを表すのに対し、courtesy
は特に思いやりや配慮を含む場合に使われます。
- ニュアンスの違い:
- civility(礼儀正しさ)
- ニュアンスの違い:
civility
は社会的なルールに従った礼儀正しさを意味します。
- ニュアンスの違い:
- respect(尊敬)
- ニュアンスの違い:
respect
は他者に対する敬意を表しますが、courtesy
は具体的な行動に焦点を当てます。
- ニュアンスの違い:
反意語
- rudeness(無礼)
- ニュアンスの違い:
rudeness
は無礼であることを意味し、courtesy
の真逆の行動や態度を指します。
- ニュアンスの違い:
- discourtesy(無礼)
- ニュアンスの違い:
discourtesy
は具体的な無礼な行動を指します。
- ニュアンスの違い:
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /ˈkɜːrtəsi/ (アメリカ英語), /ˈkɜːtəsi/ (イギリス英語)
- アクセントの位置: 第1音節に強勢が置かれます。
- よくある発音の間違い:
courtesy
の最後の部分を「シー」と発音することがありますが、「シー」ではなく「スィー」と発音されます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
courtesy
のスペルは覚えにくいかもしれませんが、court
(宮廷)とesy
(-isyの変形)を組み合わせた形で覚えると良いです。 - 同音異義語:
curtesy
(法的用語で、妻が夫の死後に彼の不動産を受け取る権利)とは混同しないように注意してください。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 宮廷(court)での礼儀正しい振る舞いをイメージすると覚えやすいです。
- 勉強テクニック:
court
(宮廷)+esy
(-isyの変形)と覚えることでスペルを記憶しやすくなります。
この情報が「courtesy」の理解を深める助けになれば幸いです。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉礼儀,丁重,丁寧さ
意味(2)
〈C〉丁重な行い(言動),親切な行い(言葉)