元となった辞書の項目
patron
解説
名詞「patron」
1. 基本情報と概要
- 意味: 英語で「patron」は「後援者、支援者、常連客」を意味します。日本語では、特に芸術や文化、ビジネスに対する金銭的・精神的な支援者を指します。例えば、アーティストや作家、レストランなどを支援する人が「patron」と呼ばれます。
- 品詞: 名詞
- CEFRレベル: B2(中上級)
「patron」は、誰かや何かを支援する人や団体を指します。特に、芸術やビジネスなど特定の分野での支援者や顧客を指す場合があります。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 語幹:
patr-
(ラテン語の「父」を意味するpater
に由来) - 接尾語:
-on
(ラテン語の-o
に由来)
関連語:
- patronize(動詞): 後援する、ひいきにする
- patronage(名詞): 後援、支援
よく使われるコロケーション:
- patron of the arts - 芸術の後援者
- loyal patron - 忠実な常連客
- generous patron - 気前の良い支援者
- patron saint - 守護聖人
- regular patron - 常連客
- patron of the library - 図書館の支援者
- patronage system - 後援制度
- corporate patron - 企業の支援者
- cultural patron - 文化の支援者
- patron of the museum - 博物館の後援者
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の
patronus
から派生し、pater
(父)に由来します。古代ローマでは「守護者」や「保護者」を意味しました。 - ニュアンス: 「patron」は支援や保護を示唆し、肯定的な意味合いを持ちます。芸術分野では尊敬と感謝を込めて使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞:
a patron
,patrons
- 一般的な構文:
He is a patron of the arts.
The restaurant has many loyal patrons.
イディオム:
patron saint
- 守護聖人
5. 実例と例文
日常会話:
She's a regular patron of this coffee shop.
- 彼女はこのコーヒーショップの常連客です。
Many patrons attended the art exhibition.
- 多くの後援者がその美術展に参加しました。
We need more patrons to support our project.
- 私たちのプロジェクトを支援する後援者がもっと必要です。
ビジネス:
Our loyal patrons have been with us for over a decade.
- 忠実な常連客は10年以上も私たちと一緒にいます。
The museum received a generous donation from its patrons.
- 博物館はその後援者から多額の寄付を受けました。
Corporate patrons play a crucial role in our funding.
- 企業の後援者は私たちの資金調達に重要な役割を果たしています。
学術的な文脈:
The role of patrons in the Renaissance art scene was significant.
- ルネサンス時代の美術界における後援者の役割は重要でした。
Patronage has historically influenced cultural developments.
- 後援制度は歴史的に文化の発展に影響を与えてきました。
The patron's support enabled the research project to continue.
- 後援者の支援のおかげで研究プロジェクトが続けられました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- benefactor(恩人、支援者): 「patron」よりも広い意味で、特に金銭的支援者を指します。
- sponsor(スポンサー、後援者): 商業的な意味合いが強く、イベントや活動を支援する人や団体。
- supporter(支持者、支援者): 一般的に支援する人を指し、金銭的支援だけでなく精神的支援も含む。
反意語:
- opponent(反対者): 支援とは逆に、反対する人を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈpeɪ.trən/
- アクセント: 第一音節にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 特に大きな違いはありませんが、アクセントやイントネーションが微妙に異なることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
patron
をpatren
やpatronn
と間違えることがあるので注意。 - 同音異義語:
patron
とpattern
(パターン)を混同しないように。 - 試験対策: TOEICや英検などの試験では、ビジネスシーンでの「常連客」や「支援者」としての意味で出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「patron」はラテン語の「父」に由来するため、何かを守り支える父親のイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- 音のポイント:
pat
+ron
と分けて覚えるとスムーズです。
このように「patron」は芸術やビジネス、日常生活において重要な役割を果たす支援者や常連客を指す言葉です。覚えておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)
(商店・レストランなどの)お得意,顧客《+of+名》
意味(2)
(個人・主義・事業などの)後援者,保護者,パトロール《+of,名》