元となった辞書の項目
inappropriate
【形】《...に / ...するのに》不適当な,ふさわしくない《for / to / to do》
解説
1. 基本情報と概要
Inappropriate(インアプロプリエイト)は、「不適切な」という意味の形容詞です。この単語は、状況や場面に合わない、あるいはふさわしくないことを指します。例えば、フォーマルな場でのカジュアルな服装や、不適切な発言などに使われます。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
- 品詞: 形容詞
- 他の品詞: 名詞形は inappropriateness(不適切さ)
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2: 日常的な話題だけでなく、抽象的なテーマや専門的な内容についても理解し、意見を述べることができるレベル。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: in-(否定の意味)
- 語幹: appropriate(適切な)
- 接尾語: -ate(形容詞を作る)
関連語:
- appropriate(適切な)
- appropriately(適切に)
- inappropriateness(不適切さ)
よく使われるコロケーション:
- inappropriate behavior - 不適切な行動
- inappropriate comment - 不適切なコメント
- inappropriate attire - 不適切な服装
- inappropriate language - 不適切な言葉遣い
- inappropriate response - 不適切な反応
- inappropriate joke - 不適切な冗談
- inappropriate timing - 不適切なタイミング
- inappropriate relationship - 不適切な関係
- inappropriate conduct - 不適切な行為
- inappropriate use - 不適切な使用
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の「in-」(否定)と「appropriatus」(適切な)から来ています。歴史的には、適合しないものや状況にそぐわないものを指す言葉として使われてきました。
ニュアンス: 「inappropriate」は、何かがその場に相応しくない、または期待される基準や規範に合わないことを示します。フォーマルな場面や職場で特によく使われる言葉です。カジュアルな場でも使われますが、その場合はやや強い否定的な意味合いを持ちます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- It is inappropriate to... - 〜するのは不適切です。
- This behavior is inappropriate for... - この行動は〜に対して不適切です。
- He was criticized for his inappropriate... - 彼はその不適切な〜のために批判された。
使用シーン:
- フォーマル: 「inappropriate behavior」など職場や公式の場での不適切さを指摘する際に使われます。
- カジュアル: 友人間でも使われますが、その場合はより軽い意味合いを持ちます。
5. 実例と例文
日常会話:
- That joke was really inappropriate. - あの冗談は本当に不適切だった。
- Wearing jeans to a wedding is inappropriate. - 結婚式にジーンズを履くのは不適切だ。
- His comment was completely inappropriate. - 彼のコメントは完全に不適切だった。
ビジネス:
- It is inappropriate to discuss personal matters in a business meeting. - ビジネス会議で個人的な問題を話すのは不適切です。
- She was reprimanded for her inappropriate behavior at work. - 彼女は職場での不適切な行動のために叱責された。
- Sending informal emails to clients is considered inappropriate. - 顧客に対して非公式なメールを送るのは不適切と見なされる。
学術的な文脈:
- Using inappropriate sources can undermine your research credibility. - 不適切な情報源を使用することは研究の信頼性を損なう可能性があります。
- The use of inappropriate language in academic papers is unacceptable. - 学術論文での不適切な言葉遣いは容認できません。
- Inappropriate methodology can lead to inaccurate results. - 不適切な方法論は不正確な結果をもたらす可能性があります。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- unsuitable(不適当な)
- Example: His attire was unsuitable for the occasion.(彼の服装はその場に不適当だった。)
- improper(不適切な)
- Example: It is improper to speak loudly in a library.(図書館で大声で話すのは不適切だ。)
- unfit(不適当な)
- Example: He is unfit for the job.(彼はその仕事に不適当だ。)
反意語:
- appropriate(適切な)
- Example: It is appropriate to dress formally for the interview.(面接にはフォーマルな服装が適切だ。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /ˌɪnəˈproʊpriət/
- 強勢: 第2音節に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 発音はほぼ同じですが、アクセントの位置や強調の仕方に微妙な違いがある場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス:
- 「inappropriate」は長いので、途中で「a」を忘れたり、「pp」を「p」にしてしまうことがあります。
同音異義語との混同:
- 「appropriate」(適切な)と混同しないようにしましょう。否定を表す「in-」がついていることに注意してください。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント: 「in-」がついていることで「否定」を表していることを覚えましょう。そして、「appropriate」が「適切な」という意味なので、「inappropriate」はその逆の意味になります。
- イメージ: フォーマルな場でカジュアルな服装をしている人のイメージを思い浮かべると、「inappropriate」がどんな状況で使われるかを理解しやすくなります。
覚える際の音やスペリングのポイントとして、「in-」で始まり、「appropriate」の一部「pp」のスペルに注意して覚えると良いでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
《...に / ...するのに》不適当な,ふさわしくない《for / to / to do》