元となった辞書の項目
skim
動詞
〈他〉〈液体〉から上澄みを取る / 《液体から》〈浮遊物〉をすくい取る《from, off ...》 / をざっと読む / 〈水面など〉を滑るように進む / 〈自〉滑るように進む, かすめて飛ぶ
解説
1. 基本情報と概要
Skim(スキム)は、以下のような意味を持つ動詞です。
- 英語: Skim
- 日本語: 表面をすくう、ざっと読む
「skim」は、液体の表面をすくう動作や、文章などをざっと読む動作を表現する単語です。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
- 品詞: 動詞
- CEFRレベル: B1(中級)
関連する品詞例:
- 名詞: Skimmer(スキマー、すくい取る道具や人)
- 形容詞: Skimmed(すくい取られた、ざっと読まれた)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 接尾語: なし
- 語幹: skim
派生語や類縁語:
- Skimmer(名詞)
- Skimming(動名詞)
コロケーション:
- Skim milk(脱脂乳)
- Skim the surface(表面をすくう)
- Skim through a book(本をざっと読む)
- Skim off the fat(脂肪をすくい取る)
- Skim a stone(石を水面で跳ねさせる)
- Skim the headlines(見出しをざっと読む)
- Skim over the details(詳細を飛ばして読む)
- Skim along the water(水面をすれすれに進む)
- Skim the cream(クリームをすくう)
- Skim a report(報告書をざっと読む)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中世英語「scimmen」から派生し、古フランス語「escumer」(泡を取る、すくう)に由来します。
ニュアンス:
- Skimは、表面的な部分だけに注意を払うというニュアンスがあります。カジュアルな場面でもフォーマルな文章でも使えますが、文脈によって意味が変わるため注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
Skim + 名詞
(例:skim the surface)Skim through + 名詞
(例:skim through a book)
使用シーン:
- フォーマル/カジュアル:両方
- 他動詞として使われることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話:
- I skimmed the article to get the main idea.(記事をざっと読んで要点を掴んだ。)
- She skimmed the milk to remove the cream.(彼女はクリームを取るためにミルクの表面をすくった。)
- He skimmed the pool to remove the leaves.(彼はプールの表面から葉をすくい取った。)
ビジネス:
- Please skim through the report before the meeting.(会議前に報告書をざっと読んでおいてください。)
- The manager skimmed over the budget proposal.(マネージャーは予算案をざっと目を通した。)
- She skimmed the contract for any important clauses.(彼女は重要な条項を探して契約書をざっと読んだ。)
学術的な文脈:
- The researcher skimmed the journal for relevant studies.(研究者は関連する研究を探してジャーナルをざっと読んだ。)
- He skimmed the textbook before the exam.(彼は試験前に教科書をざっと読んだ。)
- Skimming the literature can save a lot of time.(文献をざっと読むことは多くの時間を節約できる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- Scan(ざっと見る)
- Browse(ざっと見る)
- Glance(ちらっと見る)
反意語:
- Read thoroughly(じっくり読む)
- Scrutinize(精査する)
使い分けの例:
- Skim: I skimmed the article for the main points.(要点を掴むために記事をざっと読んだ。)
- Scan: She scanned the room for any signs of danger.(彼女は危険の兆候を探して部屋をざっと見渡した。)
- Browse: He browsed through the books at the store.(彼は店で本をざっと見て回った。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- /skɪm/
強勢:
- 一音節語なので特に強調する部分はありません。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 発音に大きな違いはありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「skim」と「scan」の混同に注意。両方とも「ざっと読む」という意味があるが、文脈によって使い分けが必要です。
- スペルミスに注意。「skim」は「skimm」とならないように。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「skim」は「すくう」と「ざっと読む」の両方の意味を持つので、液体の表面をすくうイメージと、文章の表面をすくうように読むイメージを結びつけると覚えやすいです。
- 「Skim milk(スキムミルク)」という言葉で覚えると、「skim」の動作が具体的にイメージしやすくなります。
これで「skim」についての詳細な解説が終わります。理解を深めるために、実際に使ってみたり、例文を作ってみると良いでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈液体〉‘から'上澄みを取る,浮遊物をすくい取る
意味(2)
(液体から)〈浮遊物〉‘を'すくい取る,〈上澄み〉‘を'取る《+名+from(off)+名》
意味(3)
…‘を'ざっと読む
意味(4)
《副詞[句]を伴って》滑るように進む,かすめて飛ぶ
意味(5)
(…を)ざっと読む《+through(over)+名(do*ing*)》
意味(6)
〈水面など〉‘を'滑るように進む,かすめて飛ぶ;(水面などすれすれに)…‘を'飛ばす(skip)