元となった辞書の項目
authority
名詞
〈U〉(地位の持つ,また職能上与えられた)権威,権力,権限,権能 / 〈C〉権力者,権限者;《複数形で》当局,その筋,官庁 / 〈C〉(情報・助言などの)信頼すべき筋,信頼できる根拠;典拠 / 〈C〉(その道の)大家,権威(expert)《+on+名》
解説
1. 基本情報と概要
authority(名詞)
- 英語: authority
- 日本語: 権威、権限、当局
「authority」は、権威や権限、あるいは特定の分野での専門的な知識や力を持つことを意味する単語です。また、政府や公共機関などの「当局」を指すこともあります。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
- 品詞: 名詞
- CEFRレベル: B2(中上級)
他の品詞の例
- 形容詞: authoritative(権威のある)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 接尾語: なし
- 語幹: author(著者、創設者)
関連性のある単語
- authoritative(形容詞): 権威のある、信頼できる
- authorize(動詞): 許可する、認可する
よく使われるコロケーション
- local authority: 地方当局
- central authority: 中央当局
- academic authority: 学術的権威
- moral authority: 道徳的権威
- legal authority: 法的権限
- authority figure: 権威者
- exercise authority: 権限を行使する
- delegated authority: 委任された権限
- in authority: 権力を持っている
- challenge authority: 権威に挑戦する
3. 語源とニュアンス
語源はラテン語の auctoritas
から来ており、元々は「創設者」や「増加させる人」を意味していました。歴史的には、権威や権力を持つ人々や組織を指して使われてきました。
使用時の注意点として、権威を持つ人や組織に対して尊重や従順を示す場面で使われることが多いです。口語でも文章でも使われますが、特にフォーマルな文脈でよく見られます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 一般的には可算名詞として使われ、「an authority」や「authorities」と複数形で使われます。
一般的な構文
- have authority: 権限を持つ
- be in authority: 権力の座にある
- an authority on [something]: [何か]の権威
イディオム
- take authority: 権限を握る
- with authority: 権威を持って
5. 実例と例文
日常会話
- The local authority fixed the road last week.(地方当局が先週道路を修理しました。)
- She spoke with authority about the topic.(彼女はその話題について権威を持って話しました。)
- Do you know who is in authority here?(ここで誰が権力を持っているか知っていますか?)
ビジネス
- The manager has the authority to approve expenses.(そのマネージャーは経費を承認する権限を持っています。)
- We need to get authorization from the authorities.(当局からの許可が必要です。)
- He is an authority in the field of finance.(彼は金融分野の権威です。)
学術的な文脈
- The professor is an authority on ancient history.(その教授は古代史の権威です。)
- Her research is often cited by other authorities.(彼女の研究は他の権威者によってよく引用されます。)
- This book is considered an authoritative source.(この本は信頼できる資料とみなされています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- power(力、権力)
- 日本語: 権力
- 例: The president holds significant power.(大統領は大きな権力を持っています。)
- control(管理、制御)
- 日本語: 管理
- 例: She has control over the project.(彼女はそのプロジェクトを管理しています。)
反意語
- subordination(従属)
- 日本語: 従属
- 例: He is in a position of subordination.(彼は従属の立場にあります。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /əˈθɔːrɪti/(アメリカ英語)、/ɔːˈθɒrɪti/(イギリス英語)
- アクセント: 第2音節に強勢があります。
よくある発音の間違い
- 「オーソリティ」と発音することが多いですが、英語では「オーサリティ」と発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「authoroty」や「athority」と間違えやすいので注意が必要です。
- 同音異義語: 特にありませんが、
author
(著者)と間違えないようにしましょう。
試験対策
- TOEICや英検などで出題されることが多く、特にビジネスや行政の文脈で使われます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「authority」の中に「author」が含まれます: 権威や権限を持つ人は、まるで著者(author)のようにその分野に深い知識を持っていると覚えると良いでしょう。
- 音楽や映画: 権力者やリーダーが登場するシーンを思い浮かべると覚えやすいです。
この解説が、単語「authority」の理解を深める助けになれば幸いです。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(地位の持つ,また職能上与えられた)権威,権力,権限,権能
意味(2)
〈C〉権力者,権限者;《複数形で》当局,その筋,官庁
意味(3)
〈C〉(その道の)大家,権威(expert)《+on+名》
意味(4)
〈C〉(情報・助言などの)信頼すべき筋,信頼できる根拠;典拠