元となった辞書の項目
cheat
解説
1. 基本情報と概要
cheat (動詞)
- 英語: cheat
- 日本語: だます、カンニングする
「cheat」は、誰かをだましたり、不正行為をすることを意味します。テストでズルをしたり、ゲームで不正を行ったり、恋愛関係で浮気をするなどの場面で使われます。こういう場面で使われる、不正や裏切りを含むニュアンスの単語です。
- 品詞: 動詞
他の品詞の例:
- 名詞: cheater(だます人、カンニングする人)
CEFRレベル: B1(中級)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: cheat
関連する単語:
- cheater(名詞): だます人、詐欺師
- cheating(名詞): カンニング、不正行為
よく使われるコロケーション:
- cheat on an exam - 試験でカンニングする
- cheat in a game - ゲームでズルをする
- cheat on a partner - パートナーを裏切る(浮気する)
- cheat sheet - カンニングペーパー
- cheat out of money - お金をだまし取る
- feel cheated - 騙されたと感じる
- cheat death - 死を回避する
- cheat code - ゲームの裏技コード
- cheat fair and square - 正々堂々とズルをする(矛盾した表現)
- cheat the system - システムを悪用する
3. 語源とニュアンス
語源: 中英語の「cheten」から派生し、古フランス語の「eschier(逃げる、回避する)」に由来します。
ニュアンス: 「cheat」には、倫理的に正しくない行動を意味する強い否定的なニュアンスがあります。特に他人を不正に利用する行為として使われます。
使用シーン: 口語・文章どちらでも使用されます。カジュアルな場面からフォーマルな場面まで広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- cheat + 目的語: He cheated the system.
- cheat on + 対象: She cheated on her exam.
文法上のポイント:
- 他動詞: He cheated his friend.
- 自動詞: He cheated on the test.
5. 実例と例文
日常会話:
- He always cheats at cards.(彼はいつもカードでズルをする。)
- Did you cheat on the test?(テストでカンニングしたの?)
- I can't believe he cheated on his girlfriend.(彼が彼女を裏切ったなんて信じられない。)
ビジネス:
- The company was accused of cheating its customers.(その会社は顧客をだましたとして非難された。)
- She was fired for cheating on her expense reports.(彼女は経費報告を不正に行ったため解雇された。)
- They were caught cheating in the contract bidding process.(彼らは契約入札で不正を行っているところを見つかった。)
学術的:
- Academic institutions have strict policies against cheating.(学術機関はカンニングに対して厳しい政策を持っています。)
- The research was discredited after it was found that the data had been cheated.(データが不正操作されていたことが発覚し、その研究は信用を失った。)
- Cheating in exams undermines the integrity of the education system.(試験でのカンニングは教育システムの誠実さを損なう。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- deceive(だます): He deceived his friends.(彼は友人たちをだました。)
- trick(だます): She tricked him into giving her money.(彼女は彼をだましてお金を手に入れた。)
- defraud(詐欺を働く): They defrauded the bank.(彼らは銀行に詐欺を働いた。)
反意語:
- be honest(正直である): He was honest about his mistakes.(彼は自分のミスについて正直だった。)
- play fair(正々堂々とプレイする): They always play fair in sports.(彼らはスポーツでいつも正々堂々とプレイする。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /tʃiːt/
- アクセント: 一音節のため特に強調すべき位置はない。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほとんど違いはない。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「cheet」と間違えやすい。
- 同音異義語: 「chit(手形、伝票)」と混同しないように注意。
- 試験対策: TOEICや英検などの試験では、文章の中で不正行為を示す文脈で出題されることが多い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚えやすくするためのヒント: 「cheat」の「ch」が「chit-chat(おしゃべり)」の「ch」と同じで、何かをこっそりするイメージを持つと覚えやすい。
- 関連ストーリー: 「cheat」はゲームや試験でズルをするイメージが強いので、「ゲームでズルをしている人」を思い浮かべると覚えやすい。
以上が、動詞「cheat」の詳細な解説です。学習の参考にしてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈人〉'を'だます,欺く
意味(2)
《文》…'を'うまくのがれる
意味(3)
《話》(浮帰などで夫または妻を)裏切る《+on+名》
意味(4)
(…で)〈人が〉不正をする,カンニングする《+at(on, in)+名》