元となった辞書の項目
collateral
【名/U】担保. 販促物(marketing collateral)【C】傍系親族【形】付随する, 副次[二次]的な;並行した;見返りの.
解説
1. 基本情報と概要
collateral (noun/adj.)
- 英語: Collateral
- 日本語: 担保、付帯的な
意味:
- 名詞 (noun): 担保。特に、ローンや借金をする際に、返済ができなくなった場合に差し出される資産のことです。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
- 形容詞 (adj.): 付帯的な、副次的な。主な目的や対象とは別に付随するものを指します。
CEFRレベル: B2 (中上級)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語:
col-
(ラテン語の「共に」を意味する) - 語幹:
lateral
(ラテン語の「側面」を意味する)
関連性:
- 派生語:
- Collaterally (adv.) - 付帯的に、副次的に
- 類縁語:
- Lateral (adj.) - 側面の
- Bilateral (adj.) - 両側の
よく使われるコロケーション:
- Collateral damage - 付帯的被害
- Collateral loan - 担保付きローン
- Collateral security - 担保保証
- Collateral value - 担保価値
- Collateral agreement - 担保契約
- Collateral consequences - 付帯的な結果
- Collateral benefit - 付帯的な利益
- Collateral support - 担保支援
- Collateral requirement - 担保要件
- Collateral coverage - 担保範囲
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の collateralis
から派生し、「共に側面にある」という意味です。歴史的には、担保として提供される資産や付帯的なものを指すようになりました。
使用時の注意点:
- 口語と文章の両方で使われますが、特にビジネスや法律の文脈でよく見られます。
- フォーマルな場面で使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
provide collateral for a loan
(ローンのために担保を提供する)suffer collateral damage
(付帯的な被害を受ける)
名詞としての使用:
- 可算名詞です。「a collateral」や「collaterals」として使います。
形容詞としての使用:
- 「collateral benefit」や「collateral issue」など、名詞を修飾する形で使います。
5. 実例と例文
日常会話:
I had to put up my car as collateral for the loan.
- ローンのために車を担保にしなければならなかった。
Do you have any collateral to offer?
- 提供できる担保はありますか?
Collateral damage is inevitable in war.
- 戦争では付帯的被害は避けられない。
ビジネス:
The bank requires collateral for this type of loan.
- この種のローンには銀行が担保を要求します。
They used their property as collateral for the business loan.
- 彼らは事業ローンの担保として不動産を使用しました。
Collateral agreements need to be reviewed carefully.
- 担保契約は慎重に確認する必要があります。
学術的な文脈:
The study examined the collateral effects of the new policy.
- その研究は新政策の付帯的影響を調査しました。
Collateral benefits of the program include increased community engagement.
- プログラムの付帯的利益には地域の関与の増加が含まれます。
Collateral requirements vary by type of financial instrument.
- 担保要件は金融商品により異なります。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- Security(担保)
- Guarantee(保証)
- Assurance(保証)
反意語:
- Unsecured(無担保の)
- Primary(主な)
具体例:
Security
も「担保」を意味しますが、より一般的な意味で使われることが多いです。Guarantee
は「保証」を意味し、物理的な担保以外の保証を指す場合があります。Primary
は「主な」を意味し、collateral
の「付帯的な」と対比されます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号:
- /kəˈlætərəl/
アクセント:
- 第2音節に強勢があります。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな発音の違いはありませんが、イントネーションやアクセントの置き方に微妙な違いがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
Collaterals
という形で複数形にすることがありますが、文脈によっては不可算名詞として扱われることもあります。Collateral
を「相続財産」と混同しないように注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
Collateral
を覚える際に、「共に側にある」というイメージを持つとよいです。担保は返済の保証として「共に側にある」と考えると理解しやすいです。- 「担保=保証」という関連性で覚えると、ビジネスや金融の文脈で使う際に便利です。
以上が「collateral」の詳細な解説です。
意味のイメージ
意味(1)
並び合った
意味(2)
二次的な,付随的な(secondary)
意味(3)
証券類を担保とした
意味(4)
傍系の,直系でない
意味(5)
担保,低当,見返り物資