元となった辞書の項目
tribunal
解説
1. 基本情報と概要
tribunal(トリビューナル)
- 意味:
- 英語: A court of justice.
- 日本語: 裁判所、法廷、裁判機関。
「tribunal」は、裁判所や法廷を指す言葉です。特に、特定の問題や分野に関する裁判を行う特別な法廷や裁判機関を指すことが多いです。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。
品詞: 名詞
CEFRレベル: B2(中上級)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 接尾語: なし
- 語幹: tribunal
他の単語との関連性としては、以下のような派生語があります:
- arbitration tribunal: 仲裁裁判所
- military tribunal: 軍事裁判所
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ:
- Administrative tribunal: 行政裁判所
- International tribunal: 国際裁判所
- Tribunal decision: 裁判所の決定
- Tribunal hearing: 裁判所の審理
- Labour tribunal: 労働裁判所
- Tribunal member: 裁判官
- Tribunal ruling: 裁判所の判決
- Tribunal process: 裁判手続き
- Special tribunal: 特別裁判所
- Appeal tribunal: 控訴裁判所
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の「tribunal」(裁判所)から派生しています。これは「tribus」(部族)に由来し、部族の長が裁判を行う場所を意味していました。
歴史的には、部族や集団の代表者が裁判を行う場所が「tribunal」と呼ばれており、そこから転じて現代の法廷や裁判所を指すようになりました。
- ニュアンス:
- 特定の問題や分野に焦点を当てた裁判所や法廷を指すことが多く、一般的な裁判所よりも専門性が高い場合に使われます。
- フォーマルな場面で使われることが多く、カジュアルな会話ではあまり見かけません。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 可算名詞
- 単数形: tribunal
- 複数形: tribunals
一般的な構文やイディオム:
- The tribunal ruled that...: 裁判所は…と判決を下した。
- He was summoned to the tribunal.: 彼は裁判所に召喚された。
- The tribunal is investigating the case.: 裁判所がその案件を調査している。
5. 実例と例文
日常会話:
The tribunal will decide the outcome of the case.
(裁判所が案件の結果を決定します。)She attended the tribunal hearing yesterday.
(彼女は昨日、裁判所の審理に出席しました。)The tribunal's decision was final.
(裁判所の決定は最終的なものでした。)
ビジネス:
The employment tribunal handled the dispute between the employee and the company.
(労働裁判所が従業員と会社の間の紛争を処理しました。)We need to prepare our case before the tribunal hearing next week.
(来週の裁判所の審理までに私たちの案件を準備する必要があります。)The tribunal's ruling was in favor of the plaintiff.
(裁判所の判決は原告に有利なものでした。)
学術的な文脈:
The international tribunal has jurisdiction over war crimes.
(国際裁判所は戦争犯罪に対する管轄権を持っています。)A special tribunal was established to address the human rights violations.
(人権侵害に対処するために特別裁判所が設立されました。)The tribunal's findings were published in a detailed report.
(裁判所の調査結果は詳細な報告書で発表されました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- court(裁判所): 一般的な裁判所を指す。より広い範囲で使われる。
- judiciary(司法): 裁判所全体や司法制度を指す。
- arbitration(仲裁): 裁判所ではなく、仲裁人による紛争解決。
反意語:
- defendant(被告): 裁判所で訴えられる側。
- plaintiff(原告): 裁判所で訴える側。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /traɪˈbjuːnəl/
- アクセント: 第一音節に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 発音はほぼ同じですが、アクセントの位置に若干の違いがある場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
tribunal
のスペルはシンプルですが、tribunel
やtribunol
などと間違えないように注意が必要です。 - 同音異義語: 特にありませんが、
tribune
(論壇、演壇)と混同しないように注意しましょう。
試験対策としては、法的な文脈で出題されることが多い単語です。TOEICや英検の高レベル試験で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
「tribunal」は「部族の裁判所」を意味するラテン語に由来します。部族(tribe)が集まる場所で裁判が行われるイメージを持つと覚えやすいでしょう。
また、「tribunal」は「裁判所」や「法廷」という意味なので、法律や裁判に関するシーンを思い浮かべると関連付けがしやすくなります。
意味のイメージ
意味(1)
裁判所,法廷,裁決機関
意味(2)
(一般に)裁き