元となった辞書の項目
void
(法的に)無効な / 《文》空虚な,からっぽの / 《補語にのみ用いて》《be void of+名》(…が)ない,欠けた / 〈U〉《the ~》(地球の回りの)空間,空所,虚空 / 〈C〉《単数形で》(地面・壁などの)すきま,割れ目 / 〈C〉《単数形で》空虚感,物足りなさ / (法的に)…‘を'無効にする / …‘を'からにする;…‘を'排泄(はいせつ)する
解説
1. 基本情報と概要
英語と日本語での意味
- Void (英語): Empty, containing nothing; not valid or legally binding.
- ヴォイド (日本語): 空っぽの、何も含まれていない; 無効の、法的に効力がない。
「ヴォイド」という言葉は、「空っぽ」や「無効」といった意味を持つ単語です。例えば、契約が無効であるときや、空間が何もないときに使います。
品詞
- 名詞 (noun): A state of emptiness or nothingness.
- 例: The void of space (宇宙の空虚)
- 形容詞 (adjective): Empty or not valid.
- 例: The contract is void (その契約は無効です)
- 動詞 (verb): To make something invalid or nullify.
- 例: The judge voided the agreement (裁判官がその合意を無効にした)
CEFRレベル
- B2: 中上級
- 「Void」は中上級レベルの単語で、法律や科学などの特定の文脈でよく使われます。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- Void: 語幹自体が「void」であり、接頭語や接尾語が付かない単語です。
派生語や類縁語
- Devoid (形容詞): ~が欠けている
- Avoid (動詞): 避ける
- Voidable (形容詞): 無効にできる
よく使われるコロケーション
- Void of content(内容がない)
- Void contract(無効な契約)
- Null and void(無効である)
- Void space(空虚な空間)
- Void agreement(無効な合意)
- Legal void(法的な空白)
- Void of life(生命がない)
- Void cheque(無効な小切手)
- Void the transaction(取引を無効にする)
- Void of meaning(意味がない)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「vocivus」(空の)から派生し、古フランス語の「vuidier」(空にする)を経て、現代英語の「void」となりました。
使用時の注意点
- 口語よりも文章で使われることが多いです。
- 法律的な文脈や科学的な文脈でよく使われます。
- 「空虚」や「無効」といったニュアンスが強いので、使う場面に応じて感情的な響きを考慮する必要があります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文やイディオム
- Null and void: 法的に無効である
- Fill the void: 空虚を埋める
名詞: 可算・不可算
- 不可算名詞として使われることが一般的です。
- 例: There is a void in her life. (彼女の人生には空虚がある)
動詞: 他動詞
- 他動詞として使われます。
- 例: The judge voided the contract. (裁判官がその契約を無効にした)
5. 実例と例文
日常会話
- The room felt void of any warmth.(その部屋は温かみが全く感じられなかった。)
- After he left, there was a void in her heart.(彼が去った後、彼女の心には空虚が残った。)
- This part of town is void of life at night.(この地域は夜になると生命が感じられない。)
ビジネス
- The agreement was declared void by the court.(その合意は法廷によって無効と宣言された。)
- Make sure to void the old contract before signing a new one.(新しい契約を結ぶ前に、古い契約を無効にすることを確認してください。)
- The cheque was voided due to an error.(その小切手はエラーのため無効になった。)
学術的な文脈
- The scientists discovered a void in the galaxy.(科学者たちは銀河に空間の空白を発見した。)
- The research paper was void of any substantial evidence.(その研究論文には実質的な証拠が欠けていた。)
- In mathematical terms, a void set contains no elements.(数学的には、空集合には要素が含まれていない。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- Empty(空の)
- 例: The bottle is empty.(そのボトルは空です。)
- Null(無効の)
- 例: The contract is null and void.(その契約は無効です。)
- Vacant(空いている)
- 例: The house is vacant.(その家は空いています。)
反意語
- Full(満たされた)
- 例: The room was full of people.(その部屋は人でいっぱいだった。)
- Valid(有効な)
- 例: The agreement is still valid.(その合意はまだ有効です。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号
- /vɔɪd/
アクセント
- アクセントは単語の最初にあります。
- アメリカ英語とイギリス英語での発音の違いはほとんどありません。
よくある発音の間違い
- 「ヴォイド」ではなく「ボイド」と発音してしまうことが一般的な間違いです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:「void」を「viod」と書いてしまうことがあるので注意が必要です。
- 同音異義語との混同:「void」と「vote」など、発音が似ている単語と混同しないよう注意しましょう。
試験対策
- TOEICや英検などの試験で、法律や契約に関する問題で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「Void」を覚える際には、「空虚」や「無効」というイメージを強く持つと記憶に残りやすいです。例えば、空っぽの部屋や無効になった契約書を想像すると良いでしょう。
- スペリングの覚え方として、「V」+「oid」と覚えると良いでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
(法的に)無効な
意味(2)
《文》空虚な,からっぽの
意味(3)
《補語にのみ用いて》《be void of+名》(…が)ない,欠けた
意味(4)
〈U〉《the ~》(地球の回りの)空間,空所,虚空
意味(5)
〈C〉《単数形で》(地面・壁などの)すきま,割れ目
意味(6)
〈C〉《単数形で》空虚感,物足りなさ
意味(7)
(法的に)…‘を'無効にする
意味(8)
…‘を'からにする;…‘を'排泄(はいせつ)する