all but
...のほかは全員, ...のほかは全部 / ほとんど, おおむね / ...も同然で
1. 基本情報と概要
all but は英語のフレーズで、「ほとんど」とか「~以外全部」という意味になります。文脈によって異なる意味を持つため、使い方に注意が必要です。
- 品詞: 句(フレーズ)
CEFRレベル: B2(中上級)
このフレーズは中上級のレベルに当たります。文脈によって意味が変わるため、理解するにはある程度の英語力が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
all but は二つの単語 all
(全て)と but
(しかし、~を除いて)から構成されています。
関連フレーズ:
- all but forgotten - ほとんど忘れられている
- all but impossible - ほとんど不可能
- all but finished - ほぼ終わった
- all but one - 一つを除いて全て
- all but disappeared - ほとんど消えた
- all but certain - ほぼ確実
- all but destroyed - ほとんど破壊された
- all but identical - ほぼ同一
- all but assured - ほぼ確実
- all but inevitable - ほぼ避けられない
3. 語源とニュアンス
語源: このフレーズは古英語から来ており、all
と but
の組み合わせで「全てを除いて」といった意味になります。
ニュアンス: 文脈によっては「ほとんど」という意味で使われることがありますが、他の文脈では「~以外全部」という意味にもなります。カジュアルな会話からフォーマルな文章まで広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- all but + 形容詞: ほとんど~(例:all but impossible)
- all but + 動詞の過去分詞: ほぼ~された(例:all but forgotten)
- all but + 名詞: ~以外全部(例:all but one)
使用シーン: フォーマル/カジュアル両方で使えます。特に注意を要するのは文脈による意味の違いです。
5. 実例と例文
日常会話:
- The new movie is all but finished. (新しい映画はほぼ完成している。)
- She has all but forgotten about the incident. (彼女はその出来事をほとんど忘れている。)
- The store was all but empty. (その店はほとんど空っぽだった。)
ビジネス:
- The project is all but complete. (プロジェクトはほぼ完了している。)
- The deal is all but signed. (取引はほぼ締結されている。)
- The company is all but certain to succeed. (その会社はほぼ確実に成功する。)
学術的な文脈:
- The hypothesis is all but proven. (仮説はほぼ証明されている。)
- The species is all but extinct. (その種はほとんど絶滅している。)
- The theory is all but accepted by the scientific community. (その理論は科学界でほぼ受け入れられている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- almost - ほとんど
- nearly - ほぼ
- practically - 実質的に
反意語:
- none but - 以外は全くない
比較例:
- Almost: The project is almost complete. (プロジェクトはほぼ完了している。)
- Nearly: The store was nearly empty. (その店はほぼ空っぽだった。)
- Practically: The hypothesis is practically proven. (仮説は実質的に証明されている。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /ɔːl bʌt/
アクセント: 特定のアクセントはなく、自然に発音されます。アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス: all but
を all
と but
の間にスペースを入れることを忘れないように。
意味の混同: 文脈によって意味が変わるので、文の意味全体から正しい解釈を導くことが重要です。
出題傾向: TOEICや英検などで、文脈理解を問う問題として出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
ヒント: all but
の意味を「ほとんど全部」と覚えると文脈での意味を推測しやすくなります。「全てを除いて」と覚えることも役立ちます。
イメージ: 例えば、テーブルの上にリンゴがいっぱいあって、ほとんど全部が食べられてしまった状態を想像すると「all but eaten(ほとんど食べられた)」という意味が理解しやすくなります。
このように、「all but」は文脈によって意味が変わるため、理解が必要ですが、覚えておくと便利な表現です。
...のほかは全員, ...のほかは全部
ほとんど, おおむね
...も同然で
復習用の問題
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