元となった辞書の項目
bring about
...をもたらす, ...を引き起こす
解説
1. 基本情報と概要
bring about は、英語の句動詞(phrasal verb)で、「引き起こす」「もたらす」という意味です。主に、何かの結果や変化を生じさせることを指します。こういう場面で使われる、原因と結果の関係を説明する際のニュアンスの単語です。
- 品詞:句動詞 (phrasal verb)
CEFRレベル:B1(中級)
- B1:日常的な状況で使われる語彙であり、比較的よく使われる表現です。
2. 語構成と詳細な意味
- bring:持ってくる、連れてくる(動詞)
- about:おおよそ、約、およそ(副詞)
これらが組み合わさって、「何かを引き起こす」「結果をもたらす」という意味になります。
よく使われるコロケーション
- bring about change - 変化をもたらす
- bring about a solution - 解決策をもたらす
- bring about peace - 平和をもたらす
- bring about improvement - 改善をもたらす
- bring about an end - 終わりをもたらす
- bring about reform - 改革をもたらす
- bring about awareness - 意識を高める
- bring about innovation - 革新をもたらす
- bring about a result - 結果をもたらす
- bring about a revolution - 革命をもたらす
3. 語源とニュアンス
語源:
- bring は古英語の「bringan」に由来し、「to bring, to carry, to lead」という意味でした。
- about は中英語の「abuten」や「abutan」に由来し、「around, about」の意味があります。
ニュアンス:
- 「bring about」は、何かの結果や変化を意図的に引き起こすというニュアンスを持ちます。口語でも文章でも広く使われ、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- 主語 + bring about + 目的語
- 例:She brought about positive changes in the community.
使用シーン:
- フォーマル/カジュアルともに使用可能です。
文法上のポイント:
- 他動詞として使われます。目的語が必要です。
5. 実例と例文
日常会話:
- The new policy will bring about many changes.
- 新しい政策は多くの変化をもたらすでしょう。
- Can you bring about a solution to this problem?
- この問題の解決策をもたらせますか?
- Her efforts brought about immediate results.
- 彼女の努力は即座に結果をもたらしました。
ビジネス:
- The merger will bring about significant growth for both companies.
- 合併は両社にとって大きな成長をもたらすでしょう。
- We aim to bring about innovation through our new product line.
- 新しい製品ラインを通じて革新をもたらすことを目指しています。
- The CEO's leadership brought about a cultural shift in the organization.
- CEOのリーダーシップは組織に文化的変革をもたらしました。
学術的な文脈:
- The research findings could bring about new treatments for the disease.
- 研究結果はその病気の新しい治療法をもたらす可能性があります。
- The study aims to bring about a deeper understanding of human behavior.
- その研究は人間の行動に対する深い理解をもたらすことを目的としています。
- These discoveries have the potential to bring about a paradigm shift in science.
- これらの発見は科学におけるパラダイムシフトをもたらす可能性があります。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- cause(引き起こす):より直接的で、ネガティブな結果を指すことが多い。
- 例:The accident caused a traffic jam.(事故が渋滞を引き起こした。)
- lead to(につながる):結果として何かをもたらす。
- 例:His actions led to a promotion.(彼の行動が昇進につながった。)
- result in(結果として生じる):特定の結果を生む。
- 例:The new policy resulted in higher productivity.(新しい政策が生産性の向上をもたらした。)
反意語:
- prevent(防ぐ):何かが起こるのを防ぐ。
- 例:Measures were taken to prevent accidents.(事故を防ぐための措置が取られた。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- /brɪŋ əˈbaʊt/
アクセント:
- 「bring」の強勢は最初の音節「brɪŋ」にあります。
- 「about」の強勢は二つ目の音節「baʊt」にあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:動詞の「bring」と副詞の「about」を間違えないようにしましょう。
- 同音異義語との混同:特に「bring out」(引き出す)と混同しやすいので注意が必要です。
- 試験対策:TOEICや英検などの試験で、原因と結果を問う問題でよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「bring about」は「何かを持ってきて、それが結果をもたらす」というイメージで覚えると良いでしょう。「bring」が「持ってくる」を意味し、「about」が「周りに影響を及ぼす」という風に考えると理解しやすいです。
以上が「bring about」の詳細な解説です。このフレーズは日常からビジネス、学術的な場面まで幅広く使えるので、ぜひ積極的に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(ポジティブなこと)をもたらす,を引き起こす