ability
1. 基本情報と概要
ability(名詞)
- 英語: The power or skill to do something.
- 日本語: 何かを行う力や技術。
「ability」は、何かを行うための力や技術を指す単語です。例えば、「彼はピアノを弾く能力がある」というように使われます。
- 品詞: 名詞
他の品詞:
- 形容詞: able(できる)
- 副詞: ably(巧みに)
CEFRレベル: B1(中級)
2. 語構成と詳細な意味
abilityは以下のように分解できます:
- 語幹:
able
(できる) - 接尾語:
-ity
(〜性、〜であることを示す名詞を作る)
派生語や類縁語:
- enable(可能にする)
- disable(無効にする)
- capability(能力)
- capacity(容量、能力)
よく使われるコロケーション:
- Natural ability(生まれつきの能力)
- Mental ability(知的能力)
- Physical ability(身体能力)
- Artistic ability(芸術的な能力)
- Musical ability(音楽的な能力)
- Ability to learn(学ぶ能力)
- Ability to adapt(適応する能力)
- Ability to communicate(コミュニケーション能力)
- Ability to solve problems(問題解決能力)
- Ability to work under pressure(プレッシャー下で働く能力)
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の habilitas
(容易さ、適性)から派生した言葉で、中世ラテン語の habilitatem
を経由して英語に入ってきました。
ニュアンス:
「ability」は、特定のスキルや知識に基づいて何かを行う力を指します。カジュアルでもフォーマルでも使用され、ポジティブな意味を持つことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
have the ability to + 動詞の原形: 〜する能力がある
- 例: She has the ability to solve complex problems.(彼女には複雑な問題を解決する能力がある)
with great ability: 大きな能力を持って
- 例: He performed with great ability.(彼は大きな能力を発揮して演技した)
使用シーン:
カジュアル・フォーマルの両方で使われます。可算名詞としても不可算名詞としても使用可能です。
5. 実例と例文
日常会話:
- She has a natural ability to sing.(彼女は生まれつき歌う能力がある)
- My brother's ability to fix things is amazing.(私の兄の修理能力は驚くべきものだ)
- Do you think you have the ability to learn a new language quickly?(新しい言語を速く学ぶ能力があると思いますか?)
ビジネス:
- His ability to lead the team is impressive.(彼のチームを率いる能力は素晴らしい)
- We need someone with strong analytical abilities.(強い分析能力を持つ人が必要です)
- Her ability to negotiate has closed many deals.(彼女の交渉能力で多くの取引が成立しました)
学術的な文脈:
- The study examines the cognitive abilities of children.(この研究は子供の認知能力を調査しています)
- The ability to think critically is crucial in higher education.(高等教育では批判的思考能力が重要です)
- Researchers are exploring the genetic basis of human abilities.(研究者は人間の能力の遺伝的基盤を探っています)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- Skill(技術): 習得された特定の技術や能力
- 例: She has excellent cooking skills.(彼女は素晴らしい料理技術を持っている)
- Talent(才能): 生まれつきの特定の能力
- 例: He has a natural talent for painting.(彼は絵画の生まれつきの才能がある)
- Capacity(能力、収容能力): 何かを行う潜在的な力
- 例: The hall has a capacity of 500 people.(そのホールは500人収容できる)
反意語:
- Inability(無能): 何かを行う能力がないこと
- 例: His inability to concentrate is affecting his work.(彼の集中力の欠如が仕事に影響を与えている)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /əˈbɪlɪti/
- アクセント: 第二音節の「bil」にアクセントがあります。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
発音はほとんど同じですが、地域によって微妙な違いがあることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
abilty
とability
の間違いに気をつけましょう。 - 同音異義語:
ability
とabet
(助ける、教唆する)などの同音異義語と混同しないようにしましょう。
試験対策:
TOEICや英検などの試験で出題されることがあります。特にビジネスシーンや日常会話での使用例を問われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
「ability」は「able」から派生しているので、「able」(できる)という意味を覚えておくと良いでしょう。「ity」がついて名詞化されていることを意識すると覚えやすいです。
勉強テクニック:
- 「able」と「ability」をセットで覚える。
- 実際の文脈で使う例文をたくさん書いてみる。
- 類義語と比較して使い方を整理する。
これで「ability」に関する詳細な解説が完了です。学習の参考になれば幸いです。
〈U〉能力,力量
《複数形で》特殊な才能,優れた手腕