across

1. 基本情報と概要

across（アクロス）は、主に「横切って、向こう側へ」という意味の前置詞です。具体的には、何かの表面を横切ったり、何かを渡ったりする際に使われます。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。

• 品詞：前置詞（Preposition）


• 難易度：A2（初級）

2. 語構成と詳細な意味

acrossは、接頭語や接尾語が特にない単語です。以下のような意味合いを持ちます。

• 横切って：ある物や空間を横断している状態。


• 向こう側へ：何かの反対側に到達すること。

関連する表現や派生語：

1. across from - ～の向かい側に


2. get across - 理解させる


3. come across - 偶然出会う

よく使われるコロケーション：

1. walk across - 横切る


2. run across - 走って横切る


3. look across - 向こう側を見る


4. travel across - 横断する


5. spread across - 広がる


6. across the street - 通りの向こう側


7. across the river - 川の向こう側


8. across the world - 世界中で


9. across the board - 全面的に


10. come across as - ～のように見える

3. 語源とニュアンス

acrossは、中英語の「acros」から来ており、これは「a-」（～に）と「cross」（横断）から成り立っています。歴史的には、中世において「across」とは主に物理的に何かを横切ることを意味していました。

使用されるシーン：

• 口語・文章：どちらでも使えます。


• カジュアル・フォーマル：どちらでも使えますが、カジュアルな会話で特によく見られます。

4. 文法的な特徴と構文

acrossは主に前置詞として使われ、以下のような構文でよく見られます。

• S + V + across + O：主語が動詞を行い、目的語を横切る。
  
  
  • 例：She walked across the bridge.
  
  

5. 実例と例文

日常会話

1. I saw John across the street. （通りの向こう側でジョンを見かけた。）


2. He looked across the room and smiled. （彼は部屋の向こう側を見て笑った。）


3. We walked across the park. （私たちは公園を横切った。）

ビジネス

1. Our company operates across multiple countries. （当社は複数の国で運営しています。）


2. The policy will be applied across all departments. （その方針は全ての部門に適用されます。）


3. We need to get this message across to the team. （このメッセージをチームに伝える必要があります。）

学術的な文脈

1. The study examines cultural differences across various regions. （その研究は様々な地域における文化的差異を調査しています。）


2. Data was collected across different time periods. （データは異なる時期にわたって収集されました。）


3. The phenomenon occurs across species. （その現象は種を超えて発生します。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. through - ～を通して
   
   
   • We walked through the forest.（私たちは森を通り抜けた。）
   
   


2. over - ～を越えて
   
   
   • She jumped over the fence.（彼女はフェンスを飛び越えた。）
   
   

反意語

1. along - ～に沿って
   
   
   • We walked along the river.（私たちは川に沿って歩いた。）
   
   


2. beside - ～のそばに
   
   
   • He stood beside me.（彼は私のそばに立った。）
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号：/əˈkrɒs/（イギリス英語）、/əˈkrɔːs/（アメリカ英語）


• アクセント：基本的に「a-cross」のように、2音節目にアクセントがあります。


• よくある間違い：発音で「across」を「acrost」と言ってしまうことがあるので注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス：「across」を「acrosss」と最後に「s」を一つ多く書いてしまうことがあります。


• 同音異義語：「a cross」とは違い、「across」は一語です。


• 試験対策：TOEICや英検では、文脈の中で使われることが多いので、例文を多く見て使い方を覚えると良いでしょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

「cross」という単語が含まれているので、「横切る」というイメージを持ちやすいです。例えば、「橋を横切る」や「道路を横断する」というシーンを思い浮かべると覚えやすいでしょう。また、「across the board」というフレーズは「全面的に」という意味で、ビジネスシーンでもよく使われますので、覚えておくと便利です。