fact
1. 基本情報と概要
英単語: fact
日本語訳: 事実
品詞: 名詞
意味:
英語で「fact」とは、「a thing that is known or proved to be true」です。日本語では「事実」や「現実」と訳されます。こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。例えば、論理や証拠に基づいて確かめられたことや、実際に存在することを指します。
CEFRレベル: B1(中級)
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 語幹: fact(事実)
関連語:
- factual(形容詞: 事実に基づく)
- factor(名詞: 要因)
- factually(副詞: 事実に基づいて)
よく使われるコロケーション:
- basic fact(基本的な事実)
- scientific fact(科学的事実)
- historical fact(歴史的事実)
- undeniable fact(否定できない事実)
- established fact(確立された事実)
- hard fact(確固たる事実)
- simple fact(単純な事実)
- known fact(知られている事実)
- fact-finding(事実調査)
- fact-checking(事実確認)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の「factum」に由来し、これは「行為」や「出来事」を意味します。中世のラテン語で「事実」を表すようになり、英語に取り入れられました。
ニュアンス:
「fact」は客観的で証明可能な情報を指すため、議論や討論の場でよく使われます。感情的な要素が少なく、冷静で客観的な印象を与えます。
使用場面:
- 論文やレポートなどのフォーマルな文章
- ニュース記事や報道
- 科学的な議論やプレゼンテーション
4. 文法的な特徴と構文
文法的特徴:
- 可算名詞: 一つの事実を指す場合は「a fact」、複数の事実を指す場合は「facts」となります。
一般的な構文:
- It is a fact that...(...は事実です)
- The fact is that...(事実は...です)
イディオム:
- face the facts(事実に直面する)
- in fact(実際には)
- facts and figures(事実と数値)
5. 実例と例文
日常会話:
- It's a fact that exercise is good for your health.
- 運動が健康に良いのは事実です。
- Do you know the facts about global warming?
- 地球温暖化についての事実を知っていますか?
- The fact is, we need to work harder.
- 事実は、もっと努力が必要です。
ビジネス:
- The report is based on verified facts.
- 報告書は確認された事実に基づいています。
- We need to gather all the relevant facts before making a decision.
- 決定を下す前に、関連するすべての事実を集める必要があります。
- It's a fact that our sales have increased this quarter.
- 今四半期の売上が増加したのは事実です。
学術的な文脈:
- The theory is supported by numerous scientific facts.
- その理論は多くの科学的事実に支えられています。
- Historical facts indicate that the event took place in 1776.
- 歴史的事実はその出来事が1776年に起こったことを示しています。
- The experiment confirmed the fact that water boils at 100 degrees Celsius.
- 実験は水が100度で沸騰するという事実を確認しました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- truth(真実)
- 事実と真実は似ていますが、真実は主観的な要素を含むことがあります。
- reality(現実)
- 現実は、事実とほぼ同義ですが、より広範な意味で使われることがあります。
- information(情報)
- 情報は、事実を含むが、事実でない情報も含むことがある。
反意語:
- fiction(フィクション)
- 事実とは対照的に、作り話や創作物を指します。
- falsehood(虚偽)
- 意図的に偽りを含む情報を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /fækt/
アクセント: 第1音節に強勢があります。
アメリカ英語とイギリス英語の発音: 大きな違いはありません。
よくある発音の間違い:
「a」の発音が「æ」ではなく「ɑː」となることがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス:
「fact」の綴りは比較的簡単ですが、「facct」や「fackt」と誤って書かないようにしましょう。
同音異義語との混同:
特にありませんが、「fact」と「factor」の混同に注意が必要です。
試験対策:
TOEICや英検で頻出する単語です。特にリーディングセクションでよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
記憶のヒント:
「fact」はフラットでしっかりしたもの、つまり「事実」と覚えると良いでしょう。また、「factual」や「fact-check」という関連語を一緒に覚えると記憶に残りやすいです。
勉強テクニック:
ニュース記事や教科書の中で「fact」を見つけ、その文脈でどのように使われているかを確認しましょう。定期的に事実確認(fact-checking)を行うことで、単語の意味を深く理解できます。
〈C〉事実,実際にある(あった)事
〈U〉真相,真実(truth)
《the~》(法律用語で)犯行